七五ブログ

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はじめまして

名古屋市瑞穂区に在る本屋・七五書店のブログです。

現在こちらでは、雑誌・児童書を担当するMがおすすめする作品の紹介をさせていただいております。
基本的にネタバレなしです。

主に「小説・ノンフィクション」「コミック」「児童書」に分類しております。
ブログ右手(PC版では)のカテゴリ欄もどうぞご活用ください。

場合によっては店頭在庫がないこともございます。
ご了承のほどお願いいたします。

新刊・入荷情報などは、<リンク/お知らせ>にあるTwitter、Facebook、
Instagramにて行っております。ご参照ください。

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# by 75bs | 2019-12-31 23:59 | はじめまして | Trackback | Comments(0)
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『コップってなんだっけ?』
佐藤オオキ・著 / ダイヤモンド社 1000円+税
 見方を変えるだけで、発想力がぐんぐん伸びる!
全世界注目のデザイナー・佐藤オオキが初めて描いた、楽しく読めて、これからの時代に必要な考え方が身につく新感覚絵本。
「アナザースカイ」(日テレ系)、「プロフェッショナル仕事の流儀」(NHK)でも大反響があった、「佐藤オオキの頭の中」がこの1冊でわかる![出版社Website作品紹介より]
文字どおり、読めば読むほど「コップって・・・なんだっけ?」と、目から鱗がボロボロはがれるような感覚におちいるので、佐藤氏の柔軟性に富んだ豊かな発想力には感嘆、脱帽です。

この本ではコップが出てきますが、読み終わる頃にはどんなもの(こと)に対しても「こんな感じになったらどうだろう? こんなな感じだったらもっと面白いんじゃない? と、「コップ(物事)は、こういうものでなければならない。」というような固定概念にとらわれずに考えられる力が自分の内にも自然と湧いてくるように思います。

 (M)

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# by 75bs | 2018-04-18 11:31 | 【おすすめ/絵本・児童書】 | Trackback | Comments(0)

『テンジュの国』

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『テンジュの国』1巻 以下続刊予定
泉 一聞・著 / 講談社 KCマガジン 週刊少年マガジン 560円+税
十八世紀、チベット。
山間のとある村に住む13歳の医者見習いの少年、カン・シバ。
ある日、薬草採取から帰宅すると、家には嫁ぎ先に向かう花嫁とその一行が滞在していた。
花嫁の名前は、モシ・ラティ。彼女は、異国からはるばるやってきたカン・シバの花嫁だった…!
心優しい少年と不思議な花嫁が織りなす、チベットの日常満載のほのぼの物語。
[出版社Website作品紹介より]

チベット、モンゴル、中央アジア・・・幼いころはこれらの名称を見かけると、どれがどのあたりに位置するのかを恥ずかしながらよく混同していたものです。今でも大陸系の民族衣装が目に入ると、ついつい見てしまうのは、やはりどこか何らかの繋がりのようなものを感じているのかもしれません。

「テンジュ」とは護符などとして瑪瑙に特殊な加工を施した「ジー」と呼ばれるビーズ・天珠のことでしょうか。はたまた「天から授かる」の天授でしょうか。

カン・シバとラティの少しずつ歩み寄っていこうとするほのぼのした雰囲気や、二人を見守る家族や周囲の人たちの様子から、今から300年ほど前のチベットの、自然とともに生きる、時間の流れがのどかなようでもあり、たくましく活気に満ちているようでもある、そんな人々のたおやかな暮らしぶりを、まるで自分もその場に紛れ込んでいるような錯覚を覚えつつ垣間見ることができ、気持ちをも癒される物語の始まりです。


試し読みは → コチラ(マガメガMAGAMEGA「テンジュの国」)

(M)
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# by 75bs | 2018-04-13 13:03 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『本のエンドロール』

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『本のエンドロール』
安藤祐介・著 / 講談社 1650円+税
印刷会社の営業・浦本は就職説明会で言う。「印刷会社はメーカーです」
営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、電子書籍製作チーム。
構想三年、印刷会社全面協力のもと、奥付には載らない本造りの裏方たちを描く、安藤祐介会心のお仕事小説。
[出版社Website作品紹介より]

映画はエンドロールまで見なくちゃ!とお思いのかたもいらっしゃると思います。
監督・役者のみならず、たくさんの人たちが関わって創り上げられていることの証でもありますし。

けれどもたくさんの人の手が関わることは、他にも多々あります。
見えないエンドロールというものは、どんなところにも存在していて、本一冊をとってみても、その奥付には作者名・出版社名(そしてその代表者名)と印刷会社名が載っていますが、実際に一冊の本が出来上がるまでには多くの人たちの懸命な働きがあります。

そんな本造りを通して、どう仕事をするのかは、どう生きるかに等しいのではないかや、自分のために働くということ、廃れゆくものを守る人間もまた必要なのだということなども感じました。

って、安藤氏の受け売りなんですが・・・。

最後まで読んだら感慨無量でした。

自分もエンドロールに載せられるような仕事(生きかた)してるかな、しなきゃな、と。

本を取り巻く仕事が軸なので、業界の端くれにいる者としても奮起させられるし、会社や工場の仕組み的には、どのジャンルの職場にも通じる問題点でもあると思うので、働く人たちはもちろん、社会へ羽ばたきだした新社会人、これから先、社会へ出ていく学生の心にもさまざまな想いがよぎる内容だと思います。

試し読みは → コチラ(出版社作品紹介)

「本のエンドロールができるまで」(動画)は → コチラ(YouTube)

そういえば、エンドロールって言葉は和製英語なんですよね。
でも、この言葉がとてもしっくりときます。


(M)
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# by 75bs | 2018-03-30 16:36 |   著者別/安藤祐介 | Trackback | Comments(0)

『左ききのエレン』

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『左ききのエレン』既刊2巻 以下続刊予定 (表紙画像は1巻)
nifuni・画 かっぴー・原作 / 集英社 ジャンプコミックスPLUS 各400円+税
広告代理店勤務の若手デザイナー・朝倉光一。
納得できない理由で自ら勝ち取った仕事を取り上げられた彼は、やりきれない気持ちを抱えて横浜の美術館へと向かう。そこは、かれが初めて「エレン」という才能に出会った場所で…。
大人の心も抉るクリエイター群像劇、開幕!
[出版社Website1巻作品紹介より]
自分自身も本や接客が好きという、いわゆる好きなことを仕事にしているわけですが、この好きなことを仕事にしていることっていうことも、実は善し悪しがあるわけでして・・・。

特に「創作」することが生業となっている場合は、身を削る想いも加味されるので、その苦悩は半端ないものだとも思います。

若手デザイナーとして葛藤する光一を取り巻く日々と、まだ何者でもないエレンと出逢ったころの学生時代とが交錯しながら物語が進んでいく過程で、「才能」というものに対して変な自信を感じたり叩きのめされたりしている姿は、業界の関係者のみならず、日々を生きるどなたさまの心にも共感であったり反発であったり、何かしら響くものが感じられるのではないかと思います。

この物語はは、もともと原作者かっぴー氏がクリエイターと読者を結ぶサイト「cakes」にて連載されていた作品で、現在はWEBサイト「少年ジャンプ+」でnifuni氏の作画で連載中で、今回はその連載中の作品をご紹介させていただきました。

試し読み(1巻)は → コチラ

(M)
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# by 75bs | 2018-03-29 11:48 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『工作名カサンドラ』

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『工作名カサンドラ』
曽根圭介・著 / 朝日新聞出版 朝日文庫 800円+税
奥多摩山中で瀕死の男性が発見された。
警視庁刑事・荻大治郎と相棒の女刑事・佐川嘉子は、必死に事件に食らいつく。だが事態は、ある《極秘文書》の行方とからみ、政治家やスパイ、ホワイトハウス、元自衛隊の狙撃手までを巻き込み複雑化していく。やがて1億3000万人の日本国民が凍りつく、歴史的テロ事件が起きようとする。それを未然に防ぐことはできるのかー―。
ベストセラー「沈底魚」(江戸川乱歩賞受賞)の著者による渾身の大長編690枚!
[出版社website作品紹介より]

正義を貫くべき立場のものが悪と化すことの空恐ろしさ。

人の心の闇

明るみに出た一つの事件を発端に、様々な人々の思惑が絡み合い、いったい誰が味方で誰が敵なのかも見分けがつかないほど巧妙に張り巡らされた見えない罠に翻弄され、もしもこれが現実に起きてしまったら、きっと史実として語り継がれるであろうと思われるほど、とてつもなく大きなテロ事件へと繋がっていこうとする計画を、些細な手がかりから刑事たちはどう阻止するのか、巻き込まれた元自衛隊の狙撃手の行く末はどうなってしまうのかということや、もしも実際にこんなふうなのであれば、警察・自衛隊という組織は本当に・・・などと、兎にも角にも「真実(結末)」にたどり着くまでひっくり返されまくって全くと言っていいほど先読みのできない曽根氏の筆致に、目が離すこともできずに読んでしまいました。

でも、まさかそんなことになるなんて・・・うそ、やめて・・・ちょっとショックで悲しい・・・。

試し読みは → コチラ(出版社作品紹介)

(M)
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# by 75bs | 2018-03-28 11:30 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
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『生きているだけでいい! 馬がおしえてくれたこと』
倉橋燿子 / 著 講談社 青い鳥文庫 640円+税
かしこくて、こわがりな動物、馬。
その命を守る活動をしているのが、NPO法人『引退馬協会』代表の沼田恭子さんです。東日本大震災のときには、福島県南相馬市に入り、津波の被害にあった多くの馬を救いました。
子どものころ動物が苦手だった沼田さんが、なぜ馬にかかわる仕事をするようになったのでしょう? 沼田さんと馬たちの交流と、馬を守る活動をえがくノンフィクション!
<すべての漢字にふりがなつき・小学校上級以上>
[出版社Website作品紹介より]
『パセリ伝説』など、10代前半の女の子の成長物語の名手でもある倉橋氏が手掛けられたノンフィクションです。

馬を身近で観る機会というものも、ありそうでなかなかないものかもしれませんが、颯爽と走るサラブレッドや子供たちを背中に載せて園内を周回してくれるポニーなどの姿がふと思い浮かぶのではないかと思います。

そんな馬たちが、人の目に触れて(活躍して)いる時期は彼らの一生のうちでほんの限られた時間だけで、その後はどのように過ごしているのかなど、引退馬協会があることも、この本で知ったくらいで、実はあまり気に留めていませんでした。

子どもの頃、動物が苦手だったという沼田さんがNPO法人『引退馬協会』の代表となり、多くの馬たちと関わっていくまでには、本当にいろいろな出来事が起こります。

青い鳥文庫の愛読者世代の子どもたちから大人の皆さまにも、タイトルでもある「生きているだけでいい」という言葉がきっと胸に沁みこむ一冊です。


(M)

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# by 75bs | 2018-03-09 12:59 | 【おすすめ/絵本・児童書】 | Trackback | Comments(0)
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『カントリーダイアリー 春から夏へ』
イシノアヤ・著 / 茜新社 EDGE COMIX 690円+税
ニッポンの男子、田舎で暮らす。

ひとりきりで北国にやってきた胡桃澤さん。
畑を耕し、マイペースに
自然の息吹を楽しむ日々。
職人の宇佐くんと 土地の人たちに支えられた、
あるがままの ネイチャー・ライフ。
[出版社Website作品紹介より]
都会から田舎へ移住してきた童顔青年の胡桃沢さんと、ひょんなキッカケで彼を影日向となって支える一見チャラ男、けれども職人気質で結構世話焼きな宇佐くんとのやり取りを通じて、春から夏にかけての田舎暮らしを描いています。

ということは、次は秋から冬へかけての物語がきっと・・・楽しみです。

自然相手の生活なので大変さもあるわけですが、胡桃沢さんと宇佐くん、そして周りの人たちとの掛け合いが、イシノ氏のなんとも言えない良い雰囲気の筆致で描き出されているので、ついついほのぼのしてしまいます。

隔月刊誌『OPERA』で掲載されているので、間違いなくBL作品だと思いますが、この巻はどちらかというと男同士の友情物語に近いので、まずは「おすすめコミック」カテゴリーに入れさせていただきます。

 (M)
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# by 75bs | 2018-03-07 12:31 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『ちいさこの庭』

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『ちいさこの庭』
小玉ユキ・著 / 小学館 フラワーコミックスαフラワーズ 429円+税
“ちいさこ"と人が紡ぐ、大人のための童話
森に棲むといわれる“ちいさこ"たち。
絵本好きな少女、恋愛小説家と編集者、引きこもりの男子中学生……生きる時代も性別も立場も違う人間たちが“ちいさこ"に出会い--?
“ちいさこ"と人間の不思議な体験が詰まったファンタジックオムニバス。
[出版社Website作品紹介より]
実写映画化された『坂道のアポロン』の小玉氏の描く、大人の心がポッと温かくなる物語です。

小人や妖精などは大人になると見えなくなるだけで、実は存在するものでひょっとしたら自分も子どもの頃に出逢ったことがあるかもしれない。
庭や公園、街路樹などで不規則で不思議なものの動きを感じたら、もしかしたらそこに「ちいさこ」がいるのかもしれません。
な~んてことを読後に思って、ちょっぴりワクワクしてきました。

なんだか心がホッとする、寒さで縮こまった体も温かくほぐれてくるような感じがする結末も素敵です。

 (M)

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# by 75bs | 2018-03-06 12:41 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『青くて痛くて脆い』

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『青くて痛くて脆い』
住野よる・著 / KADOKAWA 1400円+税
『君の膵臓をたべたい』著者が放つ、最旬青春小説!

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学1年の春、僕は秋好寿乃に出会った。
空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。
秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。
それから3年。あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。

「僕が、秋好が残した嘘を、本当に変える」それは僕にとって、世間への叛逆を意味していた――。

青春の煌めきと残酷さを痛烈に描ききった、著者渾身の新境地!
[出版社Website作品紹介より]
デビュー作『君の膵臓をたべたい』で衝撃を受けてから、新作が発売されるたび、ずっと拝読させていただいている住野よる氏の第5作目です。

ご本人さまもSNS等で今までの中で最高の出来だとおっしゃってますが、確かに、なんていうか、ふるさと(デビュー作)から飛び出して、世界のあちらこちらをグル~っと旅しながら、いろんな経験を積んで一回り大きくなって帰郷してきてくれたような感じです。

読み終わったとき、この本が発売された後にどれほど沢山の反響があるんだろうなぁと考えたら、なんだか「キミスイ」のときのようにワクワクしました。
(すみません、本屋の特権と言いますか、皆さまよりもほんの少しだけ先に拝読しております。)

青臭い思春期から「おとな」へと変わっていかなければならない過渡期であるのも大学生時代。たぶん一番自由を感じるときでしょうね。

時間的にも経済的にもそれまでよりはある程度余裕をもって行動できるなか、大人の行動にそれまで以上に傲慢さや怠慢さなどを感じて批判めいた気持ちも湧いたり、とはいえ近い未来には社会へ出ていかなければならないため、期待や希望よりも駆け引きの未熟さや不安、失望のほうかより感じやすくもあったり、不安定な気持ちにも陥りやすい時期でもあるとは思います。

そんな十代から二十代への心の移ろいが言葉巧みに綴られていて、まんまと、ほんと見事に住野氏の術にハマっていました。

目線が変われば立場も考え方も変わり、あのとき、どうしてあんなに自分本位だったんだろう、もっと相手の立場になってうまく立ち回れていれば・・・、などと後悔や、あとでちょっぴり恥じらいを感じる事柄は、案外誰の胸の内にも一つはあると思います。

過去を振り返ってみたり、現在の自分の立ち位置を見直したりと、登場人物により近い10代前後の方たちはもちろん、いろんな世代の方々からも幅広く共感が得られる内容かと思います。

そして、装画家(イラストレーター)のふすい氏による表紙画が、とても素敵に物語を彩っていますので、きっと店頭でも映えると思います。

(M)

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# by 75bs | 2018-03-02 12:17 |   著者別/住野よる | Trackback | Comments(0)

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