七五ブログ

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はじめまして

名古屋市瑞穂区に在る本屋・七五書店の『七五ブログ』です。

もともと日々の新刊情報などを掲載するために立ち上げたブログですが、現在は情報発信をTwitterやFacebookに移行し、こちらでは時間のある時にフェア情報、そして私・Mのおすすめ作品の紹介などをさせていただいてます。

Twitter、Facebookは<リンク/お知らせ>に載せているので、そちらからもお入りいただけます。

作品は主に「小説・ノンフィクション」「コミック」「児童書」に分類しております。
ブログ右手(PC版では)のカテゴリ欄もどうぞご活用くださいませ。
(2016年1月)

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# by 75bs | 2017-12-31 23:59 | はじめまして | Trackback | Comments(0)
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『道然寺さんの双子探偵』
岡崎琢磨・著 / 朝日新聞出版 朝日文庫 620円+税
福岡県の夕筑市にある寺院・道然寺には、中学2年生の双子が住んでいる。「寺の隣に鬼が住む」が信条のレンと、「仏千人神千人」が主義のラン。性格が正反対の双子たちは、それぞれの論理で事件の謎を解決しようと試みるのだが……。
[出版社Website作品紹介より]

京都を舞台にした『珈琲店タレーランの事件簿』の著者・岡崎さんの新作です。

作品紹介にも書かれていますが、今度の舞台は岡崎さんの故郷でもある九州、そしてお寺で繰り広げられる一見たわいもない行事に紛れ込む謎を、見事なほどに正反対な性格の双子中学生・レンとランが解き明かそうと試みます。

性格さながら導き出す答えもそれぞれ正反対。かといってどちらが間違いでと言い切るのではなく、人の心の機微の複雑さから起こる物事のとらえ方は、決して一つだけの解答で断言できるものではないということなど、現代社会に潜む問題もさりげなく盛り込みつつ、岡崎さんの紡ぎだす読みやすくてわかりやすい文章で描かれているので、10代の方たちにも違和感なく心に留め置けるのではないかと思います。
(実は知り合いの10代の子からも「新作が出たら教えてくださ~い!」とお願いされてたりします。)

4編のお話で構成されていますが、これだけで双子をはじめとする登場人物の皆さんに会えなくなるのはちょっと寂しいので、できることならシリーズ化していただきたいなと密かに思ってます。

 (M)
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# by 75bs | 2016-07-01 13:02 |   著者別/岡崎琢磨 | Trackback | Comments(0)

『記憶の渚にて』

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『記憶の渚にて』
白石一文・著 / KADOKAWA 1700円+税
世界的ベストセラー作家の兄の不審死と遺された謎だらけの随筆。記憶とは食い違う原稿の真実が明かされるとき、“世界”は大きく揺らぎはじめる――。
あなたの記憶は、あなただけのものですか? 記念碑的エンタメ巨篇!
直木賞作家、全身全霊の900枚。
[出版社Website作品紹介より]

表紙の桜の大木も印象的なこちらの作品は、Twitterで作品連載を試みたりと常に新しい挑戦をされている白石さんの描かれる「記憶」をテーマに、世代を継ぐ大胆な発想で壮大な物語です。

皆さんは、今の自分の記憶はだいたいどのくらいの頃から残っているでしょうか?
赤ちゃんの頃、だいたい5,6歳くらい、胎内でのもの、もしや前世の記憶を保有されている方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも「記憶」っていったいなんでしょう。
同じ出来事でも自分が覚えているのと他の人が覚えているものでは多少のズレがあったりしませんか?

普段からきっと誰もが漠然と感じている「記憶」というものについて、哲学的にちょっと難しく考えるのではなく、読みんでいるうちに知らず知らず自分の生きざまは親(過去)から子(未来)へと受け継がれていく「何か」について考えさせてもらえるお話ではないかと感じました。

白石さんご自身にもお兄さまがいらっしゃるとか(双子さんだそうですね)、フィクションとはいえそういうつながりなども踏まえて読み進めてみるのも一興かもしれません。

そして、最後の最後で「え!?」と・・・・。(ウフフ

明日(2016年6月30日)の搬入発売です!

(M)
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# by 75bs | 2016-06-29 13:03 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
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『晴読雨読(はれどく) 14号』の配布が始まりました!
今回のテーマは「スポーツ・オリンピック」です。

当店では初回印刷分10部のみオールカラーで配布させていただきます。


今まで公式ブログでご紹介していた「はれどくバックナンバー」「配布店情報は」
Facebookに移行いたしますので、そちらも併せてご参照くださいませ。

晴読雨読Facebookページは → コチラからお入りいただけます。




全国の配布店情報は以下となります。
ご参照くださいませ。 ^^
=愛知県内=
西春日井郡豊山町  紀伊國屋書店 名古屋空港店
 
豊橋市        精文館書店 豊橋本店 (部数限定)

名古屋市中川区   精文館書店 中島新町店
名古屋市中区    ジュンク堂書店 ロフト名古屋店
名古屋市瑞穂区   七五書店(当店)

=他地域=
北海道札幌市    文教堂 北野店
北海道札幌市    ヤマダ電機テックランド 札幌本店

青森県八戸市    成田本店 みなと高台店

山形県東田川郡  戸田書店 三川店

新潟県新潟市    本の店英進堂
新潟県新潟市    EISHINDO BOOKS
新潟県新潟市    知遊堂亀貝店

栃木県小山市    進駸堂 中久喜本店

千葉県松戸市    堀江良文堂書店 松戸店
千葉県千葉市    蔦屋書店 イオンモール幕張新都心店

東京都豊島区    三省堂書店 池袋本店
東京都品川区    BOOKPORT大崎ブライトタワー店

神奈川県平塚市  サクラ書店 平塚ラスカ店(駅ビル店)
神奈川県横浜市  紀伊國屋書店 横浜みなとみらい店

神奈川県横浜市  BOOKPORT鶴見店
神奈川県横浜市  BOOKPORT緑園店
神奈川県川崎市  BOOKPORT栗平店
神奈川県川崎市  BOOKPORT中野島店
神奈川県大和市  BOOKPORT大和店

静岡県静岡市   未来屋書店 清水店
静岡県静岡市   戸田書店 静岡本店
静岡県掛川市   戸田書店 掛川西郷店
静岡県三島市   長倉書店 サントムーン店
静岡県伊豆市   長倉書店 修繕寺店


三重県名張市   ブックスアルデ 近鉄店

富山県高岡市   文苑堂書店 福田本店

広島県呉市    啓文社 ゆめタウン呉店
広島県福山市   啓文社 BOOKS PLUS緑町店
広島県広島市    フタバ図書 GIGA上安店

福岡県福岡市   ブックセンターほんだ
大分県大分市   明林堂書店 大分本店
熊本県阿蘇村   ひなた文庫
熊本県菊陽町   菊陽町立図書館

沖縄県豊見城市  戸田書店 豊見城店


 (M)
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# by 75bs | 2016-06-07 11:34 | 『晴読雨読』情報 | Trackback | Comments(0)
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『活版印刷三日月堂 星たちの栞』
ほしお さなえ・著 / ポプラ社 ポプラ文庫 680円+税
彼女は静かに活字を拾う。
誰かが落とした、
想いの欠片とともに――

川越小さな印刷所で、ミステリアスな店主が刷り上げるのは、伝えられなかった「言葉」。

文字の跡が心に残る、優しさが詰まった感動作。
[出版社Website 作品紹介より]

活版印刷ってご存知ですか?

「わぁ、なつかしい」
「え? なにそれ?」
との声に分かれるかと思いますが

「活字」 (活版印刷という狭義では、木や金属に彫った文字や図形のことを指します。そうですね、一文字の判子を思い浮かべていただけたらと思います。) を並べて活版という版を作って印刷することなんですが、今ではパソコンなどでわりと簡単にデータを入力してプリントまでできるのでほとんど見かけなくなってしまった印刷技術です。
新聞や本も、ちょっと前まではこんな印刷の仕方をされてました。

一字一字を探して、綺麗に組み込み、一枚の版型に仕上げて印刷をする作業は、技術もとても要する大変なお仕事だと思います。

子どもの頃に街で見かけた印刷屋さんが、グレーっぽいイメージなのは、壁一面に積み上げられた活版印刷用の活字の壁のせいだったのかもしれません。

そんな一時は廃れてしまうのではないかと思われた技術も、最近ではまた見直され始めているようで、自宅でもできる手ごろなサイズの印刷機もあるようです。

機械で打ち込み印刷したものよりも、少し凸凹感があったりして(技術的に言うと本当は凸凹があってはいけないみたいですが)、今は味わい深い印刷物に見受けられます。

名刺やレターセットなどを作ってみたくなりそうですよね。
実は作品を読んでいて、近所に三日月堂があるのなら、ぜひとも自分用の文具を印刷していただきたいと思いましたよ。

日々の生活で精いっぱいで気づいていないだけだったりして、生きていれば大なり小なり悩みや苦しみを抱えていない人なんていないですよね、

店主の他界などで閉められていた印刷所に灯った光に惹き寄せられた人たちが、壁一面、活字に埋まった懐かしさすら感じる空間で、一文字一文字丁寧に見つけ出し紡ぐことによって、自身と身近な大切な人を想い、感じていく様子から、日常的な「言葉」の大切さ、愛おしさなどを再見していただける物語かと思います。


 (M)
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# by 75bs | 2016-06-01 12:25 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
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『ブルーサーマル -青凪大学体育会航空部-』 既刊2巻(以下続刊予定)
小沢 かな・著 / 新潮社 BUNCH COMICS 各580円+税
ようこそ、「空飛ぶ」部活へ!

「空がこんなに近いなんて知らなかった!」主人公・都留たまき(通称・つるたま)は恋愛をするために入学した大学で、“グライダー”と運命的な出会いをする。グライダーとは、エンジンを装備していなくても、上昇気流を捉えることでどこまでも飛翔することが出来る飛行機。そのグライダーを駆る体育会航空部を舞台に、つるたまと少年少女達の光り輝く青春ドラマが幕を開ける!
[出版社Website 1巻作品紹介より]

人として空を飛ぶことは、やっぱり心のどこかで憧れを持っているのかもしれませんね。
表紙の抜けるような青い空の色と、女子の着るつなぎ姿にも惹かれたこの物語。

大学での部活動って、できればちょっと遊びっ気のあるサークル的な方を選びがちかと思いますが、うっかりガッツリ体育会系に入ってしまうことも多々あるのではないでしょうか。

可愛らしい女子としての大学デビューを目指していたはずの、高校までしっかり体育会系女子だった主人公つるたまちゃんが、アクシデントのおかげで出会ってしまったのが体育会航空部。

一見どツボにハマったかのようですが、「真っ青な空にしなやかに白い翼が翔(はばた)く」(作中文を引用)様子につい目を奪われ、やむにやまれない事情もあって入部することに。

雑用に追われながら、グライダーに、先輩たちに引きつけられていくつるたまちゃんが可愛らしいです。
が、そこにはちょっとややこしい人間模様もあったりして。

グライダーで飛行する描写は圧巻です。

エンジンもないのに飛び方ひとつで、できるだけどこまでも飛びたい、飛んでいきたいと流線型のグライダーと格闘しながら、さなぎから蝶へと脱皮していくように成長する大学生たちの、生き生きとした青春物語を是非どうぞ。

第1話の試し読みはweb@バンチでできます。 → コチラ


 (M)
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# by 75bs | 2016-05-28 15:33 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)
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『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』
今泉忠明・監修 / 下間文恵 徳永明子 かわむらふゆみ(イラスト)    高橋書店 900円+税
「ざんねんないきもの」 って、なに?

   ざんねんないきものとは
   一生けんめいなのに、
   どこかざんねんな
   いきものたちのことである。

地球には、すごい能力をもつ生き物がたくさんいます。
でも一方で、思わず 「どうしてそうなった!?」 とつっこみたくなる
「ざんねん」 な生き物も存在するのです。
この本では、進化の結果、なぜかちょっとざんねんな感じになってしまった
122種の生き物たちをご紹介します。
[出版社Website 作品紹介より]

久しぶりに児童書をご紹介させていただきます。

新刊本の予定表で、本の題名を見ただけで目が離さなくなったコチラの本。

早速発注して、本が届いたところに目に入ったのが本に巻いてある帯に書いてあったこちらのコメント。
「イルカは眠るとおぼれる」

なに? あんなにすいすい気持ちよさそうに泳ぐイルカって、眠ると溺れちゃうの?
じゃ、どーやって寝るんだろう??

と、私は思ったのですが
きっとご存知の方もいらっしゃいますよね。
さすがです。 では、こちらの話はどうでしょう?

「ミジンコは・・・・」 

あ・・・・・・・

すみません、ウッカリ勢いで本の内容まで書いてしまうところでした。
知られざるミジンコの生態。もう本当に目が点になりそうでしたよ。
そのかわりに、ちょうど入荷した本を検品している弊店々長に報告しちゃいました。

初めのページから順番に読んでもよし、気になったページから読むのもよし。
児童書なので子ども向けに書かれていますが、大人が読んでも十分読みごたえがあります。

思わず「なんで???」(私の場合、アクセントは名古屋弁です。^^) と突っ込みたくなる話や、笑いがこみあげてくる話などを通じて、さまざまな生き物の知られざる進化の過程がおもしろ楽しく学べます。

 (M)
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# by 75bs | 2016-05-26 11:33 | 【おすすめ/児童書】 | Trackback | Comments(2)

『ふしぎの国のバード』

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『ふしぎの国のバード』 2巻(以下続刊予定)
佐々大河・著 / KADOKAWA ビームコミックス 各620円+税
イギリス人の目から見る、懐かしくも驚きに満ちた日本文化

ディスカバー・ジャパンーーこれは、古き良き日本文化を取り戻すための物語。
時は明治初頭。東京から蝦夷まで、地図なき道を旅したイギリス人がいた。その名はイザベラ・バード、冒険家。彼女の目的はただひとつ、滅びゆく日本古来の生活を記録に残すこと。
通訳の伊藤鶴吉をひとり連れ、日本人すらも踏み入ったことのない奥地への旅が、今はじまる!
漫画誌ハルタの実力派新人・佐々大河。初のコミックスは、日本の魅力を熱筆した旅物語!!
[出版社Website作品紹介より]

知っていそうで案外知らない明治時代のこと。
歴史の授業でもいまだになかなか突き詰めては習わないようです。

文明開化の波に呑まれ、日本人自身が忘れつつある日本古来の文化について調べるために、持ち前の旺盛な好奇心で、日本人ですら踏み入ったことのない北の地に向かって旅をするイギリスから来たイザベラ・バード氏の冒険記を、新人とは思えない画力で漫画家・佐々氏が魅せてくださいます。

バード氏の冒険記は日本語翻訳本も数多く出ていて、読んでいてとても面白く興味深いのですが、漫画によって視覚にうったえることで、より多くの皆さまに約150年ほど前の日本の姿をお伝えすることができるのは、とても有効のような気がします。

何よりも佐々氏が描き出すバードさんがとてもキュートなご婦人で鶴吉くんがなかなか男前なんです。

知らなかった少し前の日本をこちらの作品をとおして見つめてみるのもいかがでしょうか。


試し読みは ComicWalker でできます。 → コチラ


 (M)
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# by 75bs | 2016-05-24 11:33 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『自殺予定日』

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『自殺予定日』
秋吉理香子・著 / 東京創元社 1400円+税
「美しく強かな継母が父を殺した」父の死後、生命保険金と遺産、そして順風満帆のビジネスを引き継ぎ、生き生きと活躍を始めた継母の姿に、女子高生の瑠璃はそう確信する。けれど誰にも信じてもらえない。
天涯孤独となった瑠璃は、死をもって継母の罪を告発するため、自殺の名所と言われる山奥で首を吊ろうとしーー
そこで幽霊の裕章と出会った。彼は継母の罪の証拠を見つけようと提案する。期限以内に見つからなければその時死ねばいいと。
今日から六日後――それが瑠璃の自殺予定日となった。すべての予想を裏切る、一気読み必至の傑作ミステリ!
[出版社Website作品紹介より]

「イヤミス」 
結末の後味が悪いミステリー小説の呼称ですね。重苦しい嫌な気分はできれば避けたい、だけど惹きつけられて目が離せず読むのが止められない、そんなイヤミス小説の名手と言えば、湊かなえさん、米澤穂信さん、沼田まほかるさんなどなどが挙げられるかと思いますが、この秋吉さんのその類に入るのではないでしょうか。

『暗黒女子』『放課後な死者は戻る』『聖母』(ともに双葉社)など、え・・・うそ・・・そんな結果に・・・。最後の最後までどうなるかわからない、そして・・・。
実は超苦手なんですよ、この分類の物語は。けれどもこの方の小説の場合は・・・目が離せないのです。

父親を殺された証拠を必死で探し出そうとする瑠璃ちゃん、可愛いです。ドキドキの展開です。
そして幽霊・裕章は成仏するのか・・・。

中高生にもお勧めできると思います。
是非ハラハラドキドキしながら読んでみてください。

 (M)
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# by 75bs | 2016-04-27 11:51 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
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『菜の花食堂のささやかな事件簿』
碧野 圭・著 / 大和書房 だいわ文庫 650円+税
「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」
菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。
オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、おいしい料理だけじゃなく、
ささやかな謎の答えと傷ついたからだと心の癒し方……?
イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ?
美味しいはずのケーキが捨てられた理由は?
小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す
あたたかくて美味しい極上のミステリー
[本書裏表紙 作品紹介より抜粋]

『書店ガール』シリーズや、『銀盤のトレース』シリーズ、お仕事もの恋愛ものと今を生きる人たちを描く作品を手掛けていらっしゃる碧野さん。これは初めてのミステリーもの(でしたよね? ね?)

普段の何気ない生活の中にも、そのおかげで困ったり悲しかったり、嬉しかったんだけど謎(ミステリー)なことって割りとたくさん起きていると思いませんか?

そんな、些細だけれども当事者にとってはちょっと訳ありな出来事を、料理教室を開く食堂のオーナーが受講者とのやり取りの中で、一緒に作りあげていく家庭的な料理の美味しさとともに、抱えている悩む気持ちを明るく幸せな気持ちへと導くため、解決の糸口としてさりげなく解き明かしてくれる。

けれども一番ミステリアスなのは、実はオーナー・靖子先生だったりして。

お料理小説のいいところの一つは、読んでいると食べたくなってくるんですよね、作中の料理を。

自分一人のためだけの食事って、ついつい手抜きをしがちですが、本当は一番大切な存在のはずの自分自身のためにこそ、きちんとしっかり美味しいものをこしらえて労って幸せにしてあげなきゃならないなあ。
まずは自分が幸せを感じられる、そうすれば気づくと回りに笑顔が集まってくるものなのだと、心がほくほくと温かくなりながら、改めてそう思わせてもらいました。

(M)
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# by 75bs | 2016-04-23 11:27 |   著者別/碧野 圭 | Trackback | Comments(0)
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『地獄のデザイナーさん』1巻 (以下続刊予定)
きりつき・著 / 実業之日本社  リュエルコミックス 680円+税
ニコニコ静画、pixiv等で人気沸騰中のWEB漫画が、
描き下ろし60ページ超でついに書籍化!

デザイン会社で働く新人編集者の鳥ちゃんは、
ドSなグラフィックデザイナーのキャノさんにふりまわされっぱなし。
地獄のような修羅場の中、今日もキャノさんの天才的センスが冴える!

絶妙な距離感の「キャノ鳥」二人が贈る、ドタバタお仕事コメディ。
[出版社Web site 作品紹介より]

作品紹介にもありますが comicリュエル (実業之日本社) やニコニコ静画で連載中の、デザイン事務所を舞台にした社畜コメディ 『地獄のデザイナーさん』

さすがは評判の作品で、とても面白かったです。

新人編集者・鳥ちゃんが可愛らしくてたまりません。
ドSなデザイナー・キャノさんがチラッと見せる「やさしさ」が気になります。

実際のデザイナーさんたちから見るとどう感じられるんでしょうか。
ちょっと身内のデザイナーにも薦めてみようと思います。

そして、1巻の最後が、これまた気になる締め方で・・・もちろん続きを読まなきゃ! って気にさせられます。

あぁ、購書予算も削減して節約しなければならないのに、次々と興味深い作品に巡り合い、困っちゃいます。

試し読みは → コチラから

 (M)
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# by 75bs | 2016-04-22 11:18 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『ツバキ文具店』

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『ツバキ文具店』
小川 糸・著 / 幻冬舎 1400円+税
ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。鳩子の元に、今日も風変わりな依頼が舞い込む。100万部のベストセラー『食堂かたつむり』の著者が描く、鎌倉を舞台にした代書屋の物語。
[日販MARCより]

鎌倉にある小さな文具屋・ツバキ文具店。
店主は通称ポッポちゃん。祖母から引き継いだお店とは別に、もう一つ継いだ家業がありました。それは手紙の代書屋というお仕事。

代書屋って? 

上方落語の題目の一つであったり、司法書士の旧い呼称であったりもしますが、こちらのお話に関しては誰かに手紙を出したいという依頼主に代わって、文(ふみ)をしたため送付するお仕事を担うことのようです。

現代にはメール、LINE、Twitterなどなど便利なツールがたくさんあって、キーボードやタッチパネルで文字を打ち込めば、素早くやり取りもできますし、もちろんそれにすっかり慣れ親しんで活用している自分もいます。

だけど、ほんのちょっと前までは手紙をしたためやり取りをする、なんてこと当たり前だったはず。
皆さんも誰かに宛てて手紙を書いたことって一度はあると思います。(子供のころ書いた保護者宛であったり、お友達に宛ててだったり)

ごめんなさい、ありがとう。
想っていることは言わなければ相手に伝わりません。
面と向かって、声に出して言いにくいときにも、手紙をしたためれば、高ぶった気持ちも落ち着いて、冷静に気持ちを伝えられるのではないでしょうか。

送る相手を想いつつ、文章を考え、下書きをして、清書を間違えては書き直し、宛名を記し、封函し、切手を貼って、郵便ポストへ投函する。そんな手間暇かけて少し離れたところの相手に気持ちを伝える。

今思えば、なんて豊かで至福な時間だったのでしょう。

本書では、先代との確執から家業を継ぐことへの反発してしまったり、幼かった(未熟だった)ぽっぽちゃんが、受け継いだ家業に舞い込んでくる様々な代書と、いろいろな事情をもつ依頼人との関わりの中、鎌倉という地や、そこに住まう人たちにも見守られながら、葛藤しながらも徐々に成長もしていく様に、穏やかで緩やかな心地よい、自分をも見つめなおせるような、そんな読書時間を過ごせるかと思います。

そうだ、読むと鎌倉へ出かけたい衝動に駆られるかも。

私事ですが、読後は思わず父の形見の万年筆を仕舞い込んだ引き出しの中から取り出して、まるで手紙を書くかのように出版社の営業担当さま宛に感想文を書いてました。


 (M)
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# by 75bs | 2016-04-21 12:10 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

2016年 本屋大賞

熊本での大きな地震、知人書店員も震源地付近で仕事中に遭遇し、お店も、もちろん生活も大変な状態とのこと。ご本人からの無事との報告には一安心しましたが、地元住民の皆さま不安な時間をお過ごしのことと思うと胸が痛みます。

様子を見つつ、必要な物資を送りたいとも思いますが、 とりあえずは・・・募金がいいでしょうか。

一日も早い復興と皆さまのご回復を祈りつつ、とある方が「災害のとき、ほかの地域は経済を回して応援する。ということで。。。」とのおっしゃったことにハッとし、私はできるだけ本の紹介をさせていただくことにします。




さて、今年も本屋大賞の発表が4月12日にありました。今年で13回目。

自分も参加させていただくようになって・・・5年目でしょうか? 最終(2次)投票権が1次投票をした書店員のみ、そしてノミネート作品10作すべてを読んで感想を書いたうえでとのルール改正があってからは四苦八苦しながら全作品を読むべく努力をしてます。

ノミネート作品の発表があってからの約1か月間で、下手したら10作近く(上下巻ものなども含まれると10数冊)を読み終えねばならなかったりすることもあるので、仕事も家事もこなしたうえでの締切厳守の読書時間確保、正直めちゃくちゃ大変です。

そんなしんどい思いをしてまでなんで投票するのかというを、それはやっぱり「たくさんの皆さまに、是非ともこの本を読んでいただきたい!!」という一心からなのです。

もちろん、大賞受賞作が自分が一番推していた作品じゃないこともあります。好みではないと思っていた作品を、何気なく後回しにしながら読んだりする時もありますが、実はこの「好みじゃない」と思っていた本に心を揺さぶられて、気づいたらその作品を上位に投票していたりするのも、書店員にとっての本屋大賞の醍醐味の一つかもしれません。

そして、今年の大賞受賞作は、宮下奈都さんの『羊と鋼の森』
大賞発表当日より、たくさんのメディアに取り上げられているので、宮下さんご自身を、そしてお言葉を見聞きされた方も多いかと思います。

素敵な方ですよね。でも普通の主婦でおっちょこちょいなところもある、どこにでもいるようなとても優しいお母さんでもあります。
そんな宮下さんが紡ぎだす物語は、どのお話も市井の人の目線で、平凡な日常に起こり得る様々な出来事が描かれています。なので心の中に沁み込んでいきやすいのかもしれません。

6年ほど前に『スコーレNo.4』という作品を推すべく、Twitterにて「書店発信でベストセラーを仕掛けよう」と「秘密結社」なるものを結成し、販促活動をさせていただいたころからずっと応援し続けていたものとしましては、今回は本当に嬉しいことです。

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現在、当店でも入り口正面にて本屋大賞コーナーを設けております。
この機会に是非お読みいただけたらと思います。


=2016年本屋大賞=(敬称略)

大賞 『羊と鋼の森』 (宮下奈都 文芸春秋) 当ブログでもご紹介しております。 → コチラ

2位  『君の膵臓をたべたい』 (住野よる 双葉社) 当ブログ紹介記事は → コチラ
3位  『世界の果てのこどもたち』 (中脇初枝 講談社) 当ブログ紹介記事は → コチラ
4位  『永い言い訳』 (西川美和 文芸春秋)
5位  『朝が来る』 (辻村深月 文芸春秋)
6位  『王とサーカス』 (米澤穂信 東京創元社)
7位  『戦場のコックたち』 (深緑野分 東京創元社)
8位  『流』  (東山彰良 講談社)
9位  『教団X』 (中村文則 集英社)
10位 『火花』 (又吉直樹 文芸春秋)

素敵な作品ばかりです。是非皆さまもご一読を。 ^^

 (M)
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# by 75bs | 2016-04-19 12:58 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
新年度・新学期が始まって、毎日が慌ただしく過ぎてしまい、気づいたら4月も半ば近く・・・。
いろいろとご紹介したい本もたまっているのですが、まずは今月初めに参加させていただいたとある講座のことをお話ししようと思います。

小説には「長編」「短編」など、物語の長さがいろいろあります。
中には「ショートショート」と言うジャンルがあって、それを英語で表すと「short short story」
長さに決まりはないようですが、とにかく短い短編小説のことを指します。

日本で著名なショートショート作家を言えば、なんと言っても 星新一氏。
学生の頃、次々を読み耽った覚えもあります。
筒井康隆氏、小松左京氏、阿刀田高氏、眉村卓氏、新井素子氏などなど。
そして、名古屋在住の太田忠司氏の作品もとても素敵です。

若手のショートショート作家・田丸雅智氏の作品もとても面白く思っているのですが、その田丸氏の最新作『ショートショート診療所』(キノブックス)の刊行記念として、ジュンク堂ロフト店で4月2日に
「ショートショート書き方講座&サイン会」が行われました。特別ゲストは、なんと太田氏!

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うわぁ、これは気になる! ・・・だけど、なんだか話を伺うだけのイベントではなさそう・・・
そうなんです、田丸氏のご指導の下、参加者もショートショート・ストーリーを創り上げていくという講座だったのです。むむ、創るのかぁ・・・できるかな・・・うーん・・・と思いつつも、やっぱりお二人のやり取りも聞きたい!
 創るのは、たぶんきっとどうにかなる! と参加をさせていただきました。

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太田氏は、大学在学中に「星新一ショートショート・コンテスト」優秀作を受賞され、その後はお仕事をされながらショートショートの執筆をし、長編ミステリ『僕の殺人』の出版をきっかけに専業作家の道へ進まれました。
高校生探偵甘栗晃シリーズや、テレビドラマ化もされた京堂夫妻シリーズ『ミステリなふたり』などは、物語の舞台が名古屋と言うこともあり、地元民としてはとても身近に感じる作家さんでもあります。

『星町の物語 奇妙で不思議な40の風景』や『星空博物館 謎と驚きに満ちた33の物語』などのショートショート集など、多岐にわたる執筆をなさっている大御所にも関わらず、とても気さくで素敵な方です。

一方、今回の講座の主役・田丸氏も星新一氏の唯一の後継者であるショートショート作家・江坂遊の愛弟子で、星新一の孫弟子にあたる方なのです。(作風は星氏とは異なりますが)

太田氏と初対面のときの「ようこそ、こちらの世界へ」とのお言葉にとても感激されたとのお話など、ショートショート界を代表するお二人のやりとりはとても楽しく、興味深いものでした。

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田丸氏は、作品の執筆のみならず、2015年11月、自らが発起人となり、ショートショート大賞 (主催:キノブックス)を設立され、審査員長も務めるなど、後進の育成にも尽力されていて、老若男女を問わず、ショートショートの書き方講座を開いているとのこと。出張授業などもしていらっしゃるそうです。

小学生でも約2時間ほどでお話が創れてしまうほど、田丸氏の講義はご自身がまとめられたワークシートを使いながら、、出来たものに関しても良いところを褒めながらご指導くださるので、本当にわかりやすいし、こちらの気持ちものせていただけるので、そんな70分ほどで一つのお話なんて作るの無理じゃないかなあなんていう初めの思いを見事に覆し、出来不出来はともかく、創ることができてしまいました。 

ショートショートの作り方、本当に面白いです、聞くと太田氏も同じような作り方をされているとか! (ワークシート形式は、初心者向けにということなので、お二人とも普段はこういった形式でいらっしゃるわけではないそうですが)

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講座に参加されていた皆さんのお話も、どれもとてもおもしろく素敵でした。中でもやはり太田氏の作品は、それをもとに是非とも一冊の本にしていただきたいと思ったほどでした。

機会があったら、是非一度、皆さまにもご参加いただきたいと思う時間を過ごさせていただきました。


田丸氏の出張授業の様子の取材動画は → コチラ
田丸氏の個人サイトは → コチラ

太田氏の個人サイトは → コチラ

(M)
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# by 75bs | 2016-04-12 12:47 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

『さらば、佳き日』



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『さらば、佳き日』1、2巻(以下続刊予定)
茜田 千(アカネダ ユキ)・著 / KADOKAWA it COMICS 各650円+税
ある地方都市に引っ越してきた、広瀬桂一と広瀬晃。平凡な“新婚夫婦”として新しい生活を始めたふたりは、睦まじく穏やかな日常を送っていた。しかしふたりの陰には、大きな「秘密」があった――。

新鋭・茜田千が贈る、心灼くヒューマンラブストーリー
[出版社WEB site 作品紹介より]

桜咲く季節になりましたね。
新しい門出を迎える方もたくさんいることと存じます。

こちらの作品は、昨日の紹介した「COMIC it」で連載中の作品です。
(ここまできたら今月最後のこの日も、きっちりKADOKAWA作品を推そうかと・・・笑)

主人公二人の設定が(ネタバレになるのでこれ以上は申しませんが)、「もしかしたら、よくあるパターンなのかしら?」と思いつつも、ちょうど発売が1月の寒い時期でもあったので、1巻表紙のパッと華やいだ桜の木の下の二人に目を奪われ、手に取ってしまいました。
花咲く桜の木(ソメイヨシノ、ですね。)は、やはり日本人の心を揺さぶられますね。

店頭にて本にかかっている帯を読んでいただければ設定もお分かりいただけるかと思いますが、その設定でのありがちなパターンだなんてとんでもない、もしかしたら新しい切り口から描いた作品かもしれません。

登場人物同士の繋がりなど、繊細な筆致の画にちょっと大胆なコマ割りで進められていくお話には、グイグイと惹きつけられるかと思います。

人の心は、なかなか自分が思うようにいかないものですが、この物語がどうか佳き結末を迎えますように、と思いながら続きを楽しみにしています。

COMIC it 公式サイトは → コチラ

 (M)
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# by 75bs | 2016-03-31 12:53 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

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