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七五ブログ

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はじめまして

名古屋市瑞穂区に在る本屋・七五書店ブログです。

もともと日々の新刊情報などを掲載するために立ち上げたブログですが、現在は情報発信をTwitterやFacebookに移行し、こちらでは時間のある時にフェア情報、そして私・Mのおすすめ作品の紹介などをさせていただいてます。 (Twitter、Facebookは<リンク/お知らせ>からお入りくださいませ。)

基本的にネタバレしないようご紹介をさせていただいております。

主に「小説・ノンフィクション」「コミック」「児童書」に分類しております。
ブログ右手(PC版では)のカテゴリ欄もどうぞご活用くださいませ。

場合によっては既にフェアが終了していたり、店頭在庫がないこともございます。
ご了承くださいませ。
(2016年7月)

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# by 75bs | 2018-12-31 23:59 | はじめまして | Trackback | Comments(0)

『あさは、おはよう』

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『あさは、おはよう』
大澄 剛・著 / 少年画報社 ヤングキングコミックス 560円+税
この本を手に取ったあなたへ。

大切な人の顔を思い浮かべてください。

愛娘の婚約者。実家への帰省。
親友との記憶。夫の定年退職。初恋の終り。そして―――
[コミック裏表紙 作品紹介より]

日常生活というものは、平凡で変わり映えのしない毎日で一見すると退屈そうにも見えますが、よぉ~く覆いだしてみてください。淡々と時は過ぎるだけでしたか?

それぞれには冒険があり、ミステリーな出来事が起こり、青春を過ごし、ロマンスがあり、たとえ、小さく思えてもドラマティックな日々を送っているはずです。

『このゆび、とまれ』『千代に八千代に』などの著者・大澄氏が描き出すこのオムニバス短編集は、市井の人々のごく普通の生活の中で起こるドラマですが、心の奥深いところをわし掴みされ、そして震えてくるほどの物語です。
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# by 75bs | 2017-02-06 12:53 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)
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『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』
清水 潔・著 / 新潮社 単行本1600円+税 文庫本(新潮文庫)750円+税
少女5人が姿を消した。“真犯人”は野放しだ。日本中に衝撃を与えた怒りの調査報道!

5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか? なぜ「足利事件」だけが“解決済み”なのか? 執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション
[出版社Website作品紹介より]

 足利事件、この事件を覚えている方はどれくらいいるでしょうか。
1990年に一人の年端もいかない女の子が行方不明になり、翌日遺体となって発見されました。そして警察はある男性を逮捕。自白を証拠に犯人としました。
が、男性は地方裁判所で無実を訴えます。裁判は最高裁まで持ち込まれましたが懲役刑が確定してしまい、服役。その後も無罪を訴え続ける男性に、ある一つの転機があり、突然の釈放。誤認逮捕であったことを警察と検察は男性に謝罪をしました。が、逮捕から釈放までには18年というとてつもなく長い時間が過ぎていました。

警察と検察庁がかぶせた冤罪により、男性はもちろん多くの人たちの人生は狂わされました。

男性の無実が立証されるに至ったのは「DNA型の再鑑定」によるものです。
きっかけとなったのは、著者である清水潔氏による、地道で根気のいる緻密な取材により立証された無実の証拠の数々。

その経緯が事細かく描かれているのがこの本です。

 2013年の12月に単行本として発売されたとき、本を読んだ広島のとある書店員さんが、この本に描かれていることを、一人でも多くの人たちに伝えたいと語った想いに惹かれたのですが、昨年文庫化されてようやく入手。そのときに「その本が『文庫X』ですよ。」と店長から教えられました。

やっぱり、これだったか・・・。

「文庫X」
岩手県のある書店で働く書店員が打ち出したとても珍しい本の売り方でした。本のタイトルを隠すほど、文庫本のカバーサイズの「帯」
この本に対する書店員さんの心からの熱い想いが滔々と書かれていました。
(ご本人やお店の同意は得ていないのでお名前は伏せております。お店もご本人もとても素敵な本屋さんです。それは店長さん次長さんがとても素晴らしい本屋さんで、素敵なお店を作っていらっしゃるからでもあると思っています。すみみせん、少し脱線しました。)

多くの書店員の思いとは裏腹に、思うように読者の元に届けられなかった単行本。

どうやったらたくさんの人たちが手を取ってくださるかと、考え抜いた末の売り方でした。

その思いに賛同した各地の書店員によって「文庫X」は日本中で展開され、タイトルもわからないまま、だけど書店員の想いに惹きつけられた皆様の元へと届き、そして読み終わった皆さまのご協力もあり、本の正体はそのほとんど口外されず、文庫Xはとても大きなうねりを作りだし、さまざまな新聞、テレビでも報道されました。ご覧になった方もいらしゃると思います。

そして昨年12月初めに「文庫X開き」として、清水氏も同席されて、どんな本なのかを公表しました。

 このタイトルを見て、「え?・・・」としり込みすることもあるかと思います。ですが是非読んでみてください。

 清水氏が、それぞれの現場に足を運び、関係者にも綿密に取材し、これはやはり冤罪事件によって繋がりが斬られてしまったが間違いなく連続殺人事件なんだと確信をし、そのうえ真犯人をも発見しています。

ですが、犯人は今も捕まっていません。

 一度は犯人が捕まり刑も執行されたと事件に区切りがついた形だったはずなのに(お心の無念さ悔しさ、辛さには決して区切りなどないでしょうが)、実は無実の罪で拘留されている方だったと。そして真犯人は今だ平然と普通に生活していると知った時のご遺族のお気持ちはいかばかりものか。そしてその時遺族が取った行動がとても印象的です。そういうこともさらけ出してくださったます。

警察とはいったいなんなんでしょうね。正義の下、一般人を守ってくれる機関ではなかったのか・・・。
(や、全くそうでないことは残念ながら現実なんですが。)

もしかしたら、自分たちの身近にも何らかの事件の犯人が、今も捕まらずに生活しているかもしれません。そしてこれら5件の殺人事件の犯人は今も・・・・。

清水氏はジャーナリストとしてこの作品のほかにも、被害者の告訴をもみ消しをスクープし、犯人を見つけ出し、解決と警察不祥事隠しを暴く糸口と、何より報道被害に遭った被害者の名誉も回復した詳細を描いた『桶川ストーカー殺人事件:遺言』(新潮社)をはじめ、『騙されてたまるか 調査報道の裏側』(新潮社)、『「南京事件」を調査せよ』(文芸春秋)を出されています。

 (M)
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# by 75bs | 2017-02-03 12:16 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(2)
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『スタープレイヤー』
『ヘブンメイカー』
恒川光太郎・著 / KADOKAWA
スタープレイヤー 1500円+税
ヘブンメイカー  1800円+税
推理作家協会賞受賞第一作、鬼才恒川光太郎のいまだかつてない創世記!

突然目の前に現れた男にくじを引かされ一等を当て、フルムメアが支配する異界へ飛ばされた夕月。「十の願い」を叶える力を手に、未曾有の冒険の幕が今まさに開く――ファンタジーの地図を塗り替える比類なき創世記!
[出版社Website 作品紹介より]

恒川光太郎さんと言えば第12回日本ホラー大賞を受賞した『夜市』など、おどろおどろしいだけではない幻想的な怖さを持ち合わせた怪奇な世界を美しい文章で書き表していらっしゃるイメージでしたが、この『スタープレイヤー』は、今まで思い込んでいた恒川ワールドから華麗に脱皮し、息をもつかせぬ勢いで壮大な冒険譚が描かれています。

いきなり目の前に現れた不思議な人にくじを引かされ、しかもそれが一等。どんな一等賞品かと思えば、思いもよらぬ展開で、地球のような違う異世界に吹っ飛ばされ・・・。そこで提示された脱出方法「十の願い」を叶えたら、元の場所に戻れるのか??

「人」の真価も問われている気がします。

収めどころも見事です。これはまだまだ続きがあるんじゃないか!と思ったら

2巻目『ヘブンメイカー』へと続きます。

コチラの『ヘブンメイカー スタープレイヤーⅡです。
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願いを叶える力を得た者が描く理想郷とは――広大な異世界を駆け抜ける!

気が付くと殺風景な部屋にいた高校二年生の鐘松孝平。彼は横須賀にむかってバイクを飛ばしている最中に、トラックに幅寄せされ……その後の記憶はなかった。建物の外には他にも多くの人々がおり、それぞれ別の時代と場所から、「死者の町」と名付けられたこの地にたどり着いたという。彼らは探検隊を結成し、町の外に足を踏み出す。一方、片思いの相手を亡くし自暴自棄になった大学生の佐伯逸輝は、藤沢市の砂浜を歩いていたところ奇妙な男に勧められクジを引く――。いつのまにか見知らぬ地に立ち、“10の願い”を叶えることができるスターボードという板を手渡された。佐伯は己の理想の世界を思い描き、異世界を駆け巡ってゆく……。先住民や来訪者、そしてどんな願いを叶えることのできるスタープレイヤーが共存する広大な異世界で、人間の本質を描きあげる。興奮と感動をよぶ、渾身のファンタジー長編、第二弾!
[出版社Website 作品紹介より]

スタープレイヤーとは、とても緻密に関連付けがされています。
読めば読み込むほど、一巻めで謎のまま終わっていた(それでもきちんと話がつながっています。)ことが、少しずつ解明されていきます。

「十」という数にも、何やら思い入れがあるのか。そして・・・。

一巻ごとにきちんと完結してますが、よく考えるとまだまだ残る謎もあるので、思わず出版社の営業さんに聞いてしまいましたよ。この物語はまだ続きますか?って。
んふふ、楽しみです。



試し読みは
スタープレイヤーが → コチラ

ヘブンメイカーが → コチラ
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# by 75bs | 2017-01-25 11:31 |   著者別/恒川光太郎 | Trackback | Comments(0)

はれどくフェイスブック

遅ればせながら『晴読雨読(はれどく)』は、配布情報などを諸事情により現行のブログよりフェイスブックに移行させました。

https://www.facebook.com/haredoku/

どうぞ宜しくお願いいたします。
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# by 75bs | 2017-01-24 11:42 | 『晴読雨読』情報 | Trackback | Comments(0)

『キネマの神様』

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『キネマの神様』
原田 マハ・著 / 文藝春秋 文春文庫 660円+税
39歳独身の歩(あゆみ)は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。解説・片桐はいり
[出版社Website作品紹介より]

映画は旅

映画の神様

映画って、やっぱり映画館で観たいものです。
が、私は時間が取れなかったりで足を運ぶ機会も減り、レンタルすら数えるほどに・・・^^;

この本を読み終わった後には、きっと大切な誰かと一緒に映画を観に行きたくなる衝動が溢れ出てくることを受け合います。

本の中の父娘そして母は、映画を通して家族の絆を取り戻していきます。

親子って、分かり合える時ばかりではなく、時には顔も見たくないほど反発もしたりしますが、よほどのことない限り、どこかお互いに甘え、許しあうこともできる関係だと思ってます。
・・・不思議ですが。
(あ。遺伝子レベルで話すと解明することもあるかもしれませんが、それはちょっと置いときます。^^;)

そして、昔懐かしいタイトルが数々出てきます。なので年配の方には懐かしく思われるでしょうし、若い方はタイトルも耳にしたことがあるかないかかもしれませんが、読んでいくうちに緻密に書き著されている映画情報に魅せられ、一つ一つの作品がついつい気になり、観てみたくなってくるはずです。
(私は出てきたタイトルを思わずメモってしまいました。)

原田さんが描き出す物語には、どんな人でもいくつになっても人生はやり直すことができる、新しい道へと歩み出せる、希望と再生を願う気持ちが溢れていて、読みながら思わず涙ぐみそうになり、なんだか勇気を分けてもらえる気がします。

 (M)
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# by 75bs | 2017-01-13 12:08 |   著者別/原田マハ | Trackback | Comments(4)

『私の少年』

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『私の少年』 (1、2巻 以下続刊予定)
高野ひと深・著 / 双葉社 アクションコミックス 各620円+税
スポーツメーカーに勤める30歳、多和田聡子は夜の公園で12歳の美しい少年、早見真修と出会う。元恋人からの残酷な仕打ち、家族の高圧と無関心。それぞれが抱える孤独に触れた二人は互いを必要なものと感じていく。この感情は母性? それとも――。
[出版社Website作品紹介より]

「このマンガがすごい2017」オトコ編 第2位のこの作品。
30歳の女性と、家庭に問題がある様子の12歳の美少年。親子でも姉弟でもない。ましてや恋人同士とは言えないはずなのに、なんだろうこの危うさは・・・。

聡子の思い悩みつつ示す優しさ、真修の健気さに、この二人、この先いったいどうなるのだろうと心が掴まれざわめきます。

作品紹介にも出ている聡子の元恋人っていう人はかなりの曲者。修の家族は・・・。

いろんなドラマが繰り広げられていきそうです。

 (M)
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# by 75bs | 2017-01-12 12:40 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『神様の裏の顔』

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『神様の裏の顔』
藤崎 翔・著 / KADOKAWA 680円+税
第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。元お笑い芸人が描く驚がくのミステリ

神様のような清廉な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみで包まれ、誰もが涙した――と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり……。
[出版社Website作品紹介より]

仕事柄、出版社の営業さんとお話しする機会があるのですが、仕事話の合間に皆さんのおすすめ本を伺うのが楽しみだったりします。そんな余談の中で教えていただいたのが、こちらの作品。

選考委員の有栖川有栖さん、黒川博行さん、恩田 睦さん、道尾秀介さんが絶賛したという、第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作が文庫化されました。

単行本として発売されたのが、私事で読書の時間が取れない時期で未読だったのですが、これは発売時に読んでおけばよかった~ッッと、ちょっと後悔が入るほど惹き込まれた作品です。

お笑い芸人さんだったということもあると思うのですが、間合いと言うか語り口調の文章は、シリアスな内容なはずなのにテンポがあってコミカルで、思わず笑っちゃったりします。

神様のような男性は、果たして極悪人だったのか?

思いもよらなかった結末。最後までお楽しみください。


 (M)
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# by 75bs | 2017-01-11 12:24 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
年末年始の営業時間のお知らせです。

七五書店

12月28日(水)~30(金) 平常通り
12月31日(土)10:00~19:00

2017年 1月1日(日・祝)休業
1月2日(月)13:00~20:00
1月3日(火)13:00~20:00

1月4日(水)から、平常通り営業いたします。


まほろば珈琲館

2016年12月31日(土)から2017年1月3日(火)まで、お休みさせていだだきます。

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# by 75bs | 2016-12-28 12:38 | お知らせ | Trackback | Comments(0)
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『ハリネズミ乙女、はじめての恋』
令丈ヒロ子・著 / KADOKAWA  1400円+税
運命の相方、ハリネズミのハリ君には、隠された秘密があった――。

嶋本好花(シマモトコノカ)19才。コノカが大阪にうまく適応できなかった原因は、おばあちゃんの代から続く芸人一家だということ。
関西中の人に、嶋本一家は知られており、そのため「なんかおもろいこと、やってみてや」攻撃にあうことしょっちゅう。その上5つ上のお兄ちゃんが人気漫才師になったことでさらに面倒に。
すっかり誰も寄せ付けない精神的引きこもり高校生になったコノカの夢は、東京に出て、だれも自分と自分の家族のことを知らない中での生活……「匿名生活」をおくることだった。
ドジでお世間知らずのコノカは、居酒屋のバイトもクビ。生活に困っているというのに、ふわふわと夢見ている乙女気質は直らない。
そんな中、通りかかったペットショップで1匹の白いハリネズミに心惹かれる。なぜか、そのハリネズミ……ハリくんの言葉がわかる! しかも大阪弁! 
優しくてピュアなハリくんとは、親友になった。そのペットショップで働き、毎日ハリくんとおしゃべりできる、不思議に充実したハッピーライフだったが……。
ハリくんとの会話を客に目撃され、ツイッターに動画をあげられ、「ハリ乙女」というあだ名が付き、一躍、時の人に。
勢いでハリくんと腹話術師としてデビューすることに! 最初はとまどっていたが、やってみると、芸人一家のDNAが開花。
大好きなハリくんといつも一緒にいられる、大勢の人に喜んでもらえる。いつのまにか暗い女の子でなくなり「かわいいものにかこまれたキラキラした生活をする」という夢もかなった。
満ちたりた生活の中でハリくんとの関係はまるで恋人のように。
しかしハリくんに異変が。病気? 超常現象? ハリ乙女の人気をねたんだだれかの嫌がらせ? 
だがしかし、それはコノカが幼少時代に大切にしていたある絵本と深く関係していた――。
過去の暗い自分から続いている覚めない夢……。
シャイで不器用、傷つくことが怖くてたまらない女の子が、やがて生きることの温かさを知る、涙なしには読めない恋と友情の物語。
[出版社Website 作品紹介より]

作者名に見覚えはありませんか。
(他社作品ですが) 『若おかみは小学生!』シリーズは、幼いころにワクワクドキドキしながらお読みになった方もきっといらっしゃると思います。名児童書作家・令丈ヒロ子さんの作品です。

子供向けに本を書かれる作家さんの文章は、とてもわかりやすいのに奥が深いので、子どもから大人までしっかり心に響くんですよね。

本の内容は、出版社の作品紹介に書いてあるとおりです。
自分よりも出来のいい親兄弟姉妹、身近な友人知人などと比べられて、落ち込み自信を無くしてしまう。そんな状況から逃げてもがいてあがいて頑張りすぎて、自分を見失うほど必死になってかえってトゲトゲした心になってしまう。そういうことって、大なり小なり案外誰もが経験してるかもしれません。

青い鳥文庫で令丈さんの描く物語に慣れ親しんでいる今の子どもたちや、ちょっぴり大人になった皆さま、もちろん今までお読みになったことにない方々にも、この【本】と言う名の温かい毛布にくるまりながら、ホッとしたり、元気になっていただきたいものです。

ラストシーンで、きっと心がキュンっとしてホカホカと温かくなると思います。

 (M)
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# by 75bs | 2016-12-27 12:15 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

『喧嘩 (すてごろ)』

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『喧嘩 (すてごろ)』
黒川博行・著 / KADOKAWA 1700円+税
直木賞受賞作『破門』の続編! エンタメ小説の最高峰!!

建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組の存在が発覚し、仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮はやむを得ず、組を破門されている桑原に協力を頼むことに。選挙戦の暗部に金の匂いを嗅ぎつけた桑原は大立ち回りを演じるが、組の後ろ盾を失った代償は大きく――。
[出版社Website 作品紹介より]

芥川賞をとり、テレビドラマ化、そして映画化もされる人気シリーズ「疫病神」の第6作目です。

ヤクザは反社会勢力として認めてはならない存在とされてますが、昔からヤクザものの映画や物語にはどこか人を惹きつける魅力がありますね。

この「疫病神シリーズ」も、登場人物のほとんどが狡賢く悪いことばかりしている人で、ドデカイ話にハラハラドキトキさせられながらも、最後は何故か苦笑しながら気持ちがスカッとしてます。悪党のはずなのに憎めない主人公二人が巨悪に立ち向かって、窮地に陥りながらも最後は相手を叩きのめしてくれる。そんなところにも惹きこまれ、ついつい続きを読んでしまいます。

気がつくと、初めは全くわからなくていちいち辞書などで確認していたヤクザな言葉の数々もすっかり覚えてしまいました。

昨年はBSテレビでもドラマ化されてからは二宮は濱田岳さん、桑原は北村一輝さんがついつい頭に思い浮かんでいますが、年が明けた1月28日に公開予定の映画では、新たな二人の役者さんがどう動いてくるのか、とても楽しみです。

 (M)
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# by 75bs | 2016-12-23 12:55 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
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『名古屋駅西 喫茶ユトリロ』
太田忠司・著 / 角川春樹事務所 ハルキ文庫 660円+税
東京生まれの鏡味龍は名古屋大医学部に今春から通う大学生。喫茶店を営む祖父母宅に下宿した龍は、店の常連客から、家にピンポンダッシュをされ、外に出ると家の前に手羽先の骨が置かれ困っていると相談を受ける。龍は友人と先輩の助けを借りて、謎に挑む。手羽先唐揚げ、寿がき屋ラーメン、味噌おでん……名古屋めしの魅力が満載の連作ミステリー。書き下ろし!
[出版社Website 作品紹介より]

名古屋在住の作家のお一人、太田氏は推理作家としてご活躍なさっている重鎮のお一人と存知ますが、とても気さくで優しいお人柄で、いつぞや家人が作った名古屋めしをとあるSNSに投稿したところ「ちょうど今、名古屋めしのお話を書いているんですよ。^^」とコソッと教えてくださいました。

で、楽しみに待っていたのがこの本です。

名古屋と言う土地柄は、どうも他の地域のかたにはなかなか馴染み難いところのようですが、生まれてこの方住んでいる自分にとっては、人情味もあり、そこそこ住み心地のいいところなのです。

作中に選ばれている料理も、確かに普段から慣れ親しんでいるものがほとんどです。名古屋人にとっては「ん~・・・そんなにしょっちゅう食べるわけではないけどねぇ・・・。」というものありますが、そのあたりも見事に描き出されております。

日常生活の中で起こる事件を、これまた普通に起こり得る展開でさりげなく、けれども「おおっ!そうなのか~!」と驚きも含みつつ解き明かしていくところなど、さすがはミステリの巨匠です。

そして何よりも、子どもの頃に祖母との日常会話で聞きなれた「上町言葉」「下町言葉」などと言い表されている「昔ながらの名古屋弁」 (正統派名古屋弁、とでも言いましょうか。)が、全く違和感なく文字で表されていたことが、とても嬉しかったです。

方言を文字で書き表すのって、その言葉を使っている人が聞くと違和感を感じることのほうが多いと思うので本当に難儀なことだったでしょう。

名古屋出身の方々にはもちろん、他の地の皆さまにもこれが名古屋なんだよ、とお勧めしたい物語です。

作中に出てくる名古屋めしのお店は、すべて現存しているので行ってみるのもいいかも。(2016年12月現在) と言うか、食べ(買い)に行こうと思います。

(「喫茶ユトリロ」はフィクションです。)

 (M)
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# by 75bs | 2016-12-22 12:47 |   著者別/太田忠司 | Trackback | Comments(0)
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『ちょっと今から仕事やめてくる』
北川恵海・著 / KADOKAWA メディアワークス文庫 530円+税
この優しい物語をすべての働く人に――第21回電撃小説大賞<MW文庫賞>

ブラック企業でこき使われる隆を事故から救った男、ヤマモト。なぜか親切な彼の名前で検索したら激務で自殺した男のニュースが――。スカっとできて最後は泣ける、“すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー”
[出版社Website作品紹介より]

メディアワークス文庫
大人向けラノベ、とでも言いましょうか。
優しい文体で読みやすいのですが、グッと心をつかんでくれる作品が数多くあります。この本もそんな心に響く作品の一つです。

仕事を辞める。
終身雇用制度が長く定着していた日本では、その崩壊が謳われ始めた今でも簡単にできそうで、案外実行しにくいことじゃないでしょうか。

ブラック企業と言う言葉は、反社会的団体とのつながりを持つなど違法行為を常態化させた会社を主に指していましたが、近頃では過重労働や違法労働などによって就業者を離職に追い込むところを指す言葉として広まってます。

辞めるにやめられず、ついには命をも落としてしまう方のニュースもよく見聞きするようになりました。が、本当にこれでいいのでしょうか? 良いわけありませんよね。

“すべての働く人たちに贈る”とされていますが、私は働く人のみならず、人間関係に悩み始める10代にもお勧めしたい一冊です。

大人だって、自分たちとさほど変わらないこと縛られ、思い悩んでいるんだなと。
そして人生は、自分や周りの大切な人が幸せで笑って過ごせるためにあるんだから、回り道をしたって、逃げたっていいんだと、幅広い年代の皆さまに感じていただけたらと思います


試し読みは → 
コチラから


  (M)
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# by 75bs | 2016-12-16 12:53 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

『サヨナラ自転車』

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『サヨナラ自転車』 1巻 以下続刊予定
友風子・画  櫻川さなぎ・原作 双葉社 アクションコミックスKoiYui series
620円+税
高校生の亜優の前に現れたのは、死んでしまったはずの俊輔。明るいムードメーカーの俊輔と無口でしっかり者の拓己、2人はずっと亜優を守ってくれた大切な幼なじみ。このまま一緒に大人になると信じて疑わなかった。あの日が来るまでは――。
やさしすぎて、せつなくなる。初恋と離別の物語。
[出版社Website 作品紹介より]

電子書籍大賞2013エブリスタ特別賞受賞作品をコミカライズしたのがこの作品です。

申し訳ないですが原作は未読です。が、ちょうど同じ日に入荷してきたコミックの中で一際目を惹きました。

1巻は、まだ序章にすぎないのですが「やさしすぎて切なくなる」物語の流れは、イラストレーター友風子(ゆうふうし)さんが描く、優しいタッチながらもしっかり存在感のある作画も相まって、すでに表れはじめています。

 (M)
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# by 75bs | 2016-12-15 12:03 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『よるのばけもの』

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『よるのばけもの』
住野よる・著 / 双葉社 1400円+税
夜になると、僕は化け物になる。寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて――。
ベストセラー『君の膵臓をたべたい』『また、同じ夢を見ていた』に続く、住野よる待望の最新作!!
[出版社Website 作品紹介より]

中学生はまるで言葉が通じない、宇宙人みたい。
中学生は、1年生の時の緊張感がなくなって3年生のように将来に響く受験がなく、いちばん羽が伸びる2年生、そう14歳になると手におえないことも多くなってくる。それは子育て中の先輩ママからお話を聞いたり、実際に目の当たりにしたり。

特に10代のの子どもたちはまだまだ純粋で、大人が思いもつかないほど自分とその周りのことを無意識の中にもよく見ていて、慎重で周到で、純粋だからこそ残酷に行動をします。

大人になった方も、現在10代の方も、なんとなく思い当たる節はありませんか?

デビュー作 『君の膵臓がたべたい』で、その筆致に度肝を抜いてくださった住野さんの三作目。
どの作品も、それぞれ書き味が違っていて、読むたびに新鮮で、そして心に刺さります。

『よるのばけもの』
この「僕」はどうして「ばけもの」になってしまったのでしょう。

ん? 「よる」ってば、住野さんのお名前でもある・・・。

どの物語も、読む方の背景によって読みごたえはもちろん変わるものですが、この物語はどなたが読んでも、何かが心のどこかに響く、そう思います。


同業他社の本屋さんのブログでも住野さんの作品の試し読みができますので、リンク貼らせていただきます。

『よるのばけもの』試し読み(丸善津田沼店ブログ「読書日和」より) → コチラ

『君の膵臓を食べたい』紹介記事は → コチラ

『君の膵臓を食べたい』試し読み(『晴読雨読』ブログより) → コチラ

『また、同じ夢を見ていた』紹介記事は → コチラ
 (この記事には試し読みも含まれています。)
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# by 75bs | 2016-12-09 12:31 |   著者別/住野よる | Trackback | Comments(0)

平日午前中勤務のMです。     おすすめ本・『晴読雨読』   フェア情報などをお届けしています。


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