七五ブログ

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はじめまして

名古屋市瑞穂区に在る本屋・七五書店の『七五ブログ』です。

もともと日々の新刊情報などを掲載するために立ち上げたブログですが、現在は情報発信をTwitterやFacebookに移行し、こちらでは時間のある時にフェア情報、そして私・Mのおすすめ作品の紹介などをさせていただいてます。 (Twitter、Facebookは<リンク/お知らせ>からお入りくださいませ。)

基本的にネタバレしないようご紹介をさせていただいております。

主に「小説・ノンフィクション」「コミック」「児童書」に分類しております。
ブログ右手(PC版では)のカテゴリ欄もどうぞご活用くださいませ。

場合によっては既にフェアが終了していたり、店頭在庫がないこともございます。
ご了承くださいませ。
(2016年7月)

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# by 75bs | 2018-12-31 23:59 | はじめまして | Trackback | Comments(0)

『キネマの神様』

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『キネマの神様』
原田 マハ・著 / 文藝春秋 文春文庫 660円+税
39歳独身の歩(あゆみ)は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。解説・片桐はいり
[出版社Website作品紹介より]

映画は旅

映画の神様

映画って、やっぱり映画館で観たいものです。
が、私は時間が取れなかったりで足を運ぶ機会も減り、レンタルすら数えるほどに・・・^^;

この本を読み終わった後には、きっと大切な誰かと一緒に映画を観に行きたくなる衝動が溢れ出てくることを受け合います。

本の中の父娘そして母は、映画を通して家族の絆を取り戻していきます。

親子って、分かり合える時ばかりではなく、時には顔も見たくないほど反発もしたりしますが、よほどのことない限り、どこかお互いに甘え、許しあうこともできる関係だと思ってます。
・・・不思議ですが。
(あ。遺伝子レベルで話すと解明することもあるかもしれませんが、それはちょっと置いときます。^^;)

そして、昔懐かしいタイトルが数々出てきます。なので年配の方には懐かしく思われるでしょうし、若い方はタイトルも耳にしたことがあるかないかかもしれませんが、読んでいくうちに緻密に書き著されている映画情報に魅せられ、一つ一つの作品がついつい気になり、観てみたくなってくるはずです。
(私は出てきたタイトルを思わずメモってしまいました。)

原田さんが描き出す物語には、どんな人でもいくつになっても人生はやり直すことができる、新しい道へと歩み出せる、希望と再生を願う気持ちが溢れていて、読みながら思わず涙ぐみそうになり、なんだか勇気を分けてもらえる気がします。

 (M)
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# by 75bs | 2017-01-13 12:08 |   著者別/原田マハ | Trackback | Comments(4)

『私の少年』

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『私の少年』 (1、2巻 以下続刊予定)
高野ひと深・著 / 双葉社 アクションコミックス 各620円+税
スポーツメーカーに勤める30歳、多和田聡子は夜の公園で12歳の美しい少年、早見真修と出会う。元恋人からの残酷な仕打ち、家族の高圧と無関心。それぞれが抱える孤独に触れた二人は互いを必要なものと感じていく。この感情は母性? それとも――。
[出版社Website作品紹介より]

「このマンガがすごい2017」オトコ編 第2位のこの作品。
30歳の女性と、家庭に問題がある様子の12歳の美少年。親子でも姉弟でもない。ましてや恋人同士とは言えないはずなのに、なんだろうこの危うさは・・・。

聡子の思い悩みつつ示す優しさ、真修の健気さに、この二人、この先いったいどうなるのだろうと心が掴まれざわめきます。

作品紹介にも出ている聡子の元恋人っていう人はかなりの曲者。修の家族は・・・。

いろんなドラマが繰り広げられていきそうです。

 (M)
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# by 75bs | 2017-01-12 12:40 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『神様の裏の顔』

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『神様の裏の顔』
藤崎 翔・著 / KADOKAWA 680円+税
第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。元お笑い芸人が描く驚がくのミステリ

神様のような清廉な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみで包まれ、誰もが涙した――と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり……。
[出版社Website作品紹介より]

仕事柄、出版社の営業さんとお話しする機会があるのですが、仕事話の合間に皆さんのおすすめ本を伺うのが楽しみだったりします。そんな余談の中で教えていただいたのが、こちらの作品。

選考委員の有栖川有栖さん、黒川博行さん、恩田 睦さん、道尾秀介さんが絶賛したという、第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作が文庫化されました。

単行本として発売されたのが、私事で読書の時間が取れない時期で未読だったのですが、これは発売時に読んでおけばよかった~ッッと、ちょっと後悔が入るほど惹き込まれた作品です。

お笑い芸人さんだったということもあると思うのですが、間合いと言うか語り口調の文章は、シリアスな内容なはずなのにテンポがあってコミカルで、思わず笑っちゃったりします。

神様のような男性は、果たして極悪人だったのか?

思いもよらなかった結末。最後までお楽しみください。


 (M)
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# by 75bs | 2017-01-11 12:24 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
年末年始の営業時間のお知らせです。

七五書店

12月28日(水)~30(金) 平常通り
12月31日(土)10:00~19:00

2017年 1月1日(日・祝)休業
1月2日(月)13:00~20:00
1月3日(火)13:00~20:00

1月4日(水)から、平常通り営業いたします。


まほろば珈琲館

2016年12月31日(土)から2017年1月3日(火)まで、お休みさせていだだきます。

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# by 75bs | 2016-12-28 12:38 | お知らせ | Trackback | Comments(0)
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『ハリネズミ乙女、はじめての恋』
令丈ヒロ子・著 / KADOKAWA  1400円+税
運命の相方、ハリネズミのハリ君には、隠された秘密があった――。

嶋本好花(シマモトコノカ)19才。コノカが大阪にうまく適応できなかった原因は、おばあちゃんの代から続く芸人一家だということ。
関西中の人に、嶋本一家は知られており、そのため「なんかおもろいこと、やってみてや」攻撃にあうことしょっちゅう。その上5つ上のお兄ちゃんが人気漫才師になったことでさらに面倒に。
すっかり誰も寄せ付けない精神的引きこもり高校生になったコノカの夢は、東京に出て、だれも自分と自分の家族のことを知らない中での生活……「匿名生活」をおくることだった。
ドジでお世間知らずのコノカは、居酒屋のバイトもクビ。生活に困っているというのに、ふわふわと夢見ている乙女気質は直らない。
そんな中、通りかかったペットショップで1匹の白いハリネズミに心惹かれる。なぜか、そのハリネズミ……ハリくんの言葉がわかる! しかも大阪弁! 
優しくてピュアなハリくんとは、親友になった。そのペットショップで働き、毎日ハリくんとおしゃべりできる、不思議に充実したハッピーライフだったが……。
ハリくんとの会話を客に目撃され、ツイッターに動画をあげられ、「ハリ乙女」というあだ名が付き、一躍、時の人に。
勢いでハリくんと腹話術師としてデビューすることに! 最初はとまどっていたが、やってみると、芸人一家のDNAが開花。
大好きなハリくんといつも一緒にいられる、大勢の人に喜んでもらえる。いつのまにか暗い女の子でなくなり「かわいいものにかこまれたキラキラした生活をする」という夢もかなった。
満ちたりた生活の中でハリくんとの関係はまるで恋人のように。
しかしハリくんに異変が。病気? 超常現象? ハリ乙女の人気をねたんだだれかの嫌がらせ? 
だがしかし、それはコノカが幼少時代に大切にしていたある絵本と深く関係していた――。
過去の暗い自分から続いている覚めない夢……。
シャイで不器用、傷つくことが怖くてたまらない女の子が、やがて生きることの温かさを知る、涙なしには読めない恋と友情の物語。
[出版社Website 作品紹介より]

作者名に見覚えはありませんか。
(他社作品ですが) 『若おかみは小学生!』シリーズは、幼いころにワクワクドキドキしながらお読みになった方もきっといらっしゃると思います。名児童書作家・令丈ヒロ子さんの作品です。

子供向けに本を書かれる作家さんの文章は、とてもわかりやすいのに奥が深いので、子どもから大人までしっかり心に響くんですよね。

本の内容は、出版社の作品紹介に書いてあるとおりです。
自分よりも出来のいい親兄弟姉妹、身近な友人知人などと比べられて、落ち込み自信を無くしてしまう。そんな状況から逃げてもがいてあがいて頑張りすぎて、自分を見失うほど必死になってかえってトゲトゲした心になってしまう。そういうことって、大なり小なり案外誰もが経験してるかもしれません。

青い鳥文庫で令丈さんの描く物語に慣れ親しんでいる今の子どもたちや、ちょっぴり大人になった皆さま、もちろん今までお読みになったことにない方々にも、この【本】と言う名の温かい毛布にくるまりながら、ホッとしたり、元気になっていただきたいものです。

ラストシーンで、きっと心がキュンっとしてホカホカと温かくなると思います。

 (M)
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# by 75bs | 2016-12-27 12:15 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

『喧嘩 (すてごろ)』

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『喧嘩 (すてごろ)』
黒川博行・著 / KADOKAWA 1700円+税
直木賞受賞作『破門』の続編! エンタメ小説の最高峰!!

建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組の存在が発覚し、仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮はやむを得ず、組を破門されている桑原に協力を頼むことに。選挙戦の暗部に金の匂いを嗅ぎつけた桑原は大立ち回りを演じるが、組の後ろ盾を失った代償は大きく――。
[出版社Website 作品紹介より]

芥川賞をとり、テレビドラマ化、そして映画化もされる人気シリーズ「疫病神」の第6作目です。

ヤクザは反社会勢力として認めてはならない存在とされてますが、昔からヤクザものの映画や物語にはどこか人を惹きつける魅力がありますね。

この「疫病神シリーズ」も、登場人物のほとんどが狡賢く悪いことばかりしている人で、ドデカイ話にハラハラドキトキさせられながらも、最後は何故か苦笑しながら気持ちがスカッとしてます。悪党のはずなのに憎めない主人公二人が巨悪に立ち向かって、窮地に陥りながらも最後は相手を叩きのめしてくれる。そんなところにも惹きこまれ、ついつい続きを読んでしまいます。

気がつくと、初めは全くわからなくていちいち辞書などで確認していたヤクザな言葉の数々もすっかり覚えてしまいました。

昨年はBSテレビでもドラマ化されてからは二宮は濱田岳さん、桑原は北村一輝さんがついつい頭に思い浮かんでいますが、年が明けた1月28日に公開予定の映画では、新たな二人の役者さんがどう動いてくるのか、とても楽しみです。

 (M)
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# by 75bs | 2016-12-23 12:55 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
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『名古屋駅西 喫茶ユトリロ』
太田忠司・著 / 角川春樹事務所 ハルキ文庫 660円+税
東京生まれの鏡味龍は名古屋大医学部に今春から通う大学生。喫茶店を営む祖父母宅に下宿した龍は、店の常連客から、家にピンポンダッシュをされ、外に出ると家の前に手羽先の骨が置かれ困っていると相談を受ける。龍は友人と先輩の助けを借りて、謎に挑む。手羽先唐揚げ、寿がき屋ラーメン、味噌おでん……名古屋めしの魅力が満載の連作ミステリー。書き下ろし!
[出版社Website 作品紹介より]

名古屋在住の作家のお一人、太田氏は推理作家としてご活躍なさっている重鎮のお一人と存知ますが、とても気さくで優しいお人柄で、いつぞや家人が作った名古屋めしをとあるSNSに投稿したところ「ちょうど今、名古屋めしのお話を書いているんですよ。^^」とコソッと教えてくださいました。

で、楽しみに待っていたのがこの本です。

名古屋と言う土地柄は、どうも他の地域のかたにはなかなか馴染み難いところのようですが、生まれてこの方住んでいる自分にとっては、人情味もあり、そこそこ住み心地のいいところなのです。

作中に選ばれている料理も、確かに普段から慣れ親しんでいるものがほとんどです。名古屋人にとっては「ん~・・・そんなにしょっちゅう食べるわけではないけどねぇ・・・。」というものありますが、そのあたりも見事に描き出されております。

日常生活の中で起こる事件を、これまた普通に起こり得る展開でさりげなく、けれども「おおっ!そうなのか~!」と驚きも含みつつ解き明かしていくところなど、さすがはミステリの巨匠です。

そして何よりも、子どもの頃に祖母との日常会話で聞きなれた「上町言葉」「下町言葉」などと言い表されている「昔ながらの名古屋弁」 (正統派名古屋弁、とでも言いましょうか。)が、全く違和感なく文字で表されていたことが、とても嬉しかったです。

方言を文字で書き表すのって、その言葉を使っている人が聞くと違和感を感じることのほうが多いと思うので本当に難儀なことだったでしょう。

名古屋出身の方々にはもちろん、他の地の皆さまにもこれが名古屋なんだよ、とお勧めしたい物語です。

作中に出てくる名古屋めしのお店は、すべて現存しているので行ってみるのもいいかも。(2016年12月現在) と言うか、食べ(買い)に行こうと思います。

(「喫茶ユトリロ」はフィクションです。)

 (M)
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# by 75bs | 2016-12-22 12:47 |   著者別/太田忠司 | Trackback | Comments(0)
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『ちょっと今から仕事やめてくる』
北川恵海・著 / KADOKAWA メディアワークス文庫 530円+税
この優しい物語をすべての働く人に――第21回電撃小説大賞<MW文庫賞>

ブラック企業でこき使われる隆を事故から救った男、ヤマモト。なぜか親切な彼の名前で検索したら激務で自殺した男のニュースが――。スカっとできて最後は泣ける、“すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー”
[出版社Website作品紹介より]

メディアワークス文庫
大人向けラノベ、とでも言いましょうか。
優しい文体で読みやすいのですが、グッと心をつかんでくれる作品が数多くあります。この本もそんな心に響く作品の一つです。

仕事を辞める。
終身雇用制度が長く定着していた日本では、その崩壊が謳われ始めた今でも簡単にできそうで、案外実行しにくいことじゃないでしょうか。

ブラック企業と言う言葉は、反社会的団体とのつながりを持つなど違法行為を常態化させた会社を主に指していましたが、近頃では過重労働や違法労働などによって就業者を離職に追い込むところを指す言葉として広まってます。

辞めるにやめられず、ついには命をも落としてしまう方のニュースもよく見聞きするようになりました。が、本当にこれでいいのでしょうか? 良いわけありませんよね。

“すべての働く人たちに贈る”とされていますが、私は働く人のみならず、人間関係に悩み始める10代にもお勧めしたい一冊です。

大人だって、自分たちとさほど変わらないこと縛られ、思い悩んでいるんだなと。
そして人生は、自分や周りの大切な人が幸せで笑って過ごせるためにあるんだから、回り道をしたって、逃げたっていいんだと、幅広い年代の皆さまに感じていただけたらと思います


試し読みは → 
コチラから


  (M)
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# by 75bs | 2016-12-16 12:53 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

『サヨナラ自転車』

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『サヨナラ自転車』 1巻 以下続刊予定
友風子・画  櫻川さなぎ・原作 双葉社 アクションコミックスKoiYui series
620円+税
高校生の亜優の前に現れたのは、死んでしまったはずの俊輔。明るいムードメーカーの俊輔と無口でしっかり者の拓己、2人はずっと亜優を守ってくれた大切な幼なじみ。このまま一緒に大人になると信じて疑わなかった。あの日が来るまでは――。
やさしすぎて、せつなくなる。初恋と離別の物語。
[出版社Website 作品紹介より]

電子書籍大賞2013エブリスタ特別賞受賞作品をコミカライズしたのがこの作品です。

申し訳ないですが原作は未読です。が、ちょうど同じ日に入荷してきたコミックの中で一際目を惹きました。

1巻は、まだ序章にすぎないのですが「やさしすぎて切なくなる」物語の流れは、イラストレーター友風子(ゆうふうし)さんが描く、優しいタッチながらもしっかり存在感のある作画も相まって、すでに表れはじめています。

 (M)
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# by 75bs | 2016-12-15 12:03 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『よるのばけもの』

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『よるのばけもの』
住野よる・著 / 双葉社 1400円+税
夜になると、僕は化け物になる。寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて――。
ベストセラー『君の膵臓をたべたい』『また、同じ夢を見ていた』に続く、住野よる待望の最新作!!
[出版社Website 作品紹介より]

中学生はまるで言葉が通じない、宇宙人みたい。
中学生は、1年生の時の緊張感がなくなって3年生のように将来に響く受験がなく、いちばん羽が伸びる2年生、そう14歳になると手におえないことも多くなってくる。それは子育て中の先輩ママからお話を聞いたり、実際に目の当たりにしたり。

特に10代のの子どもたちはまだまだ純粋で、大人が思いもつかないほど自分とその周りのことを無意識の中にもよく見ていて、慎重で周到で、純粋だからこそ残酷に行動をします。

大人になった方も、現在10代の方も、なんとなく思い当たる節はありませんか?

デビュー作 『君の膵臓がたべたい』で、その筆致に度肝を抜いてくださった住野さんの三作目。
どの作品も、それぞれ書き味が違っていて、読むたびに新鮮で、そして心に刺さります。

『よるのばけもの』
この「僕」はどうして「ばけもの」になってしまったのでしょう。

ん? 「よる」ってば、住野さんのお名前でもある・・・。

どの物語も、読む方の背景によって読みごたえはもちろん変わるものですが、この物語はどなたが読んでも、何かが心のどこかに響く、そう思います。


同業他社の本屋さんのブログでも住野さんの作品の試し読みができますので、リンク貼らせていただきます。

『よるのばけもの』試し読み(丸善津田沼店ブログ「読書日和」より) → コチラ

『君の膵臓を食べたい』紹介記事は → コチラ

『君の膵臓を食べたい』試し読み(『晴読雨読』ブログより) → コチラ

『また、同じ夢を見ていた』紹介記事は → コチラ
 (この記事には試し読みも含まれています。)
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# by 75bs | 2016-12-09 12:31 |   著者別/住野よる | Trackback | Comments(0)

『 i 』

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『 i 』
西 加奈子・著 / ポプラ社 1500円+税
「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさ――
西加奈子が全身全霊で現代(いま)に挑む、心揺さぶられる傑作長編!
[出版社Website作品紹介より]

西さんの最新作が出るということで本好き友人にタイトルを 「 i (アイ)」だよ、と教えたところ
「え? それってもしかして虚数?」と間髪入れずに問われました。

え? えへへへへ・・・そうだねぇ、虚数も「 i 」だね~。

あい アイ 愛 合い 会い 藍 相 逢 遭い 遇い 哀 曖 I i ・・・
「あい」と入力してみると、さまざまな「あい」が出てきます。

西さんが、私たちに伝えようとしている「 i 」とは、いったいなんでしょう。
主人公の名前?
虚数?
愛情?
哀しい出来事に遭遇する?
色の名?
人と関わること?

西さんが伝えようとしてくださってることは、きっと誰もが無意識のうちにも抱えていることで、大人であれ幼子であれ、日常の中でふと思いついたり、頭の中にいつもあったり、考え込んだり、泣けてきたり、笑みがこぼれたり、もしかしたら心の中でくすぶりつつも追い求めていることなのかもしれません。

自分の内のどこでどういうふうにくすぶっているのかが、一つ一つ丁寧に描かれている中、ゆっくりと紐解かれ、最後にブワッと・・・・・ブワっ・・・・・ブ・・・うぅ・・・ぽ、ポロポロと・・・まるで目から鱗が落ちるかのように心が揺さぶられ、解き明かされます。

自我の芽生えを感じている方なら、どなたの心にも響く内容かと思います。決まったばかりの本年度流行語大賞を使わせていただきますが、まさに「神って」ます。

自分とは、人と人との繋がりとは、世の中とは・・・生きにくさも感じることが多いこの時代に、「 i 」とはいったい何か、一石を投じてくださった素敵な作品です。

(M)

特設サイトは → コチラ
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# by 75bs | 2016-12-02 08:18 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
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『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』
大崎善生・著 KADOKAWA  1600円+税
小説家、ノンフィクション作家の顔を持つ著者でなければ書けなかった真実

「闇サイト」で集まった凶漢三人の犯行により命を落とした一人の女性がいた。彼女はなぜ殺されなくてはならなかったのか。そして何を残したのか。被害女性の生涯に寄り添いながら、事件に迫る長編ノンフィクション。
[出版社WEbsite 作品紹介より]


【2960】

みなさん、この数字、なんだと思いますか?
私、家では子どもが帰宅するまで、本人や回りから見たら、そんなに心配しなくても大丈夫だって、そんな過保護な・・・ときっと思われるくらい心配しています。
2007年8月、まだ幼かった子どものことをそれまでも心配はしていたけれど、それ以上に輪をかけて神経質になったのはこの事件が起きたからかもしれません。

「名古屋闇サイト殺人事件」

闇サイトで集まった凶漢が、帰宅途中の女性を拉致し、命を奪いました。悪辣で人とは思えない所業で。

これは、出版社の作品紹介にもありますが、現在映画公開中の『聖の青春』などを書かれた大崎善生さんが、被害者女性の母親、親族、最愛の人から伝え聞いた女性の生涯を通して事件に迫るノンフィクション作品です。

最近、「文庫X」などノンフィクション作品に触れる機会が多いのですが、この作品は事件が地元・名古屋で起こったと言うだけではなく、被害者が幼いころから住み育ったところ、通った学校、そして拉致現場や遺体を遺棄された場所が、わたしにとってほぼ全てが縁のあるところだったため、他のノンフィク作品以上に心の底から揺さぶられ、震えが止まらなくなりました。

読んでいて、現場を想像する、のではなく現場がはっきりと目に浮かぶのです。

幼い頃の被害者の方と、道で擦れ違っていたかもしれない・・・。

こんな事件が二度とあってはならないことはもとより、日本での裁判の在り方などについても鋭く言及されています。

人間は残念ながら時間が経つと、深くかかわり合いのあるものでも、忘れていってしまうことのある生き物です。

子どもの帰宅を心配する、その大きな原因であったはずなのに、この事件も9年が過ぎ、頭のほんの片隅に追いやられていました。が、この本のおかげで記憶もよみがえり、やはり忘れてはならない、そして二度とこんな事件が起こらないよう、警鐘していくためにも沢山の人の手に届けたい、そう強く感じた作品です。

読み終わったとき、ご遺族であるお母さまとご婚約をされていた方の近況も垣間見せていただくことができて、前を向いて歩き始めていらっしゃるご様子に少し安堵するとともに、きっと言い表せないほど悩みぬいて本にしてくださったであろうお二方や著者さまの勇気に畏敬の念を抱き、そして月日は流れていくものだということも痛感しました。

(M)
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# by 75bs | 2016-11-30 18:41 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

『憧れの女の子』

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『憧れの女の子』
朝比奈あすか・著 / 双葉社 双葉文庫 583円+税
「次は女の子を産むわ」。そう宣言して産み分けに躍起になる妻。そんな妻の決断にうっすらとした違和感を抱く夫。互いに心揺れる日々を経て、その果てに夫婦が得たものとは――(表題作)。男女の日常に生じたさざ波から見える、人間の愛おしさやつよさ。「心にしみる人間賛歌!」と王様のブランチでも絶賛された傑作短編集。
[出版社Website作品紹介より]

「Mさん、朝比奈あすかさんの本って読んだことありますか?」
東京・S谷にある本屋のYさんからお勧めいただいたのがこちらの作家さんです。

男性目線の考えかたや行動と女性目線のそれらは、比べてみると「うっわ~、本当に違うなぁ」と感じることがあります。この本に掲載されている五編のお話は「夫婦」「親子」「家族」など、それぞれの視点からさまざまな想いが描かれていて、平凡で淡々としていると思われがちな日常のなかにもドラマがあることを思い起こさずにはいられないほどとてもリアルなので、いろんな意味で心をグっと捕まれます。

一見すると一人のヒトとしてはとても矛盾してるような内面は、実にリアルな「人の感情」で、それを巧みに表していく朝比奈さんの筆致は堪らないもので、クセになります。私は書き手の思う壺にズブズブとハマり、やられっぱなしでした。

あと、読みはじめからは思いもつかない着地点へと向かう構成のしかたに、どのお話もドキドキしながら読み進み、きっと自分では思いもつかない結末なんだろうなとわかっていても、最後には「へっ!? そか、そうくるか・・・。」「やられた!一本取られた!」と感嘆させられてしまう、それが朝比奈作品のすごいところだと思います。

 (M)
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# by 75bs | 2016-10-28 12:10 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
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『ゼイチョー! ~納税課第三収納係~』2巻既刊 以下続刊予定
慎結・著 / 講談社 KCデラックス BELOVE 各580円+税
幸野市役所納税課に勤める百目鬼華子は、クールな見かけとは裏腹に、お客の前で机にペンを突き刺すなど、予測不能な行動も多いマイペースな新人職員。脱力系チャラ男公務員・饗庭蒼一郎とペアを組みワケあり滞納者と毎日本音で向かいあう!
[出版社Website 作品紹介より]

所得税、法人税、相続税、贈与税、消費税、たばこ税、酒税、自動車重量税に自動車税、固定資産税や市・県民(住民)税などなど、私たちの生活の中にはさまざまな税金があるのですが、これって何のために使われているのでしょう?

国民の「健康で豊かな生活」を実現するために国や地方公共団体が行う活動の財源となるもので、一人では生きていけない私たちのために、社会で生活していくための「会費」とでもいいましょうか。

そんな税金を「滞納」すると、ある一定期間が過ぎると取り扱う役所から「督促」されます。まずは文書で、それでも滞納が続くと・・・。

配属された部署が「納税課第三収納係」の新人公務員・華子と教育係の饗庭さんを通して、日常生活と密接に関係がある割には知られていない「税金」について知ることができます。
でもお役所って・・・聞かないと教えてくれないんですね。 ^^;

払い忘れている、もしくは払いすぎているかもしれない税金についての知識をつけながら、奥の深い人間模様も見ることができる興味深く、テンポも良いお話です。

なぜ華子や饗庭さんは税金の収納係なのか? 
二人の関係はどうなっていくのかなぁ?

思わず目を見張ったプロローグや今後の展開からその謎も解明されていくかと思うと・・・う~ん・・・これはやっぱり母体誌『BE LOVE』も買うべきか・・・・。

この頃、コミック誌を買って続きを読みたくなる作品が増えてきてちょっぴり困ってます。
(主婦の小遣いはあっという間に限界がくるので・・・^^;)

試し読みは → コチラから

 (M)
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# by 75bs | 2016-10-18 12:57 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

平日午前中勤務のMです。     おすすめ本・『晴読雨読』   フェア情報などをお届けしています。


by 75bs