七五ブログ

shichigo.exblog.jp
ブログトップ

はじめまして

名古屋市瑞穂区に在る本屋・七五書店ブログです。

もともと日々の新刊情報などを掲載するために立ち上げたブログですが、現在は情報発信をTwitterやFacebookに移行し、こちらでは時間のある時にフェア情報、そして私・Mのおすすめ作品の紹介などをさせていただいてます。 (Twitter、Facebookは<リンク/お知らせ>からお入りくださいませ。)

基本的にネタバレしないようご紹介をしております。

主に「小説・ノンフィクション」「コミック」「児童書」に分類しております。
ブログ右手(PC版では)のカテゴリ欄もどうぞご活用くださいませ。

場合によっては既にフェアが終了していたり、店頭在庫がないこともございます。
ご了承くださいませ。
(2016年7月)

[PR]
# by 75bs | 2018-12-31 23:59 | はじめまして | Trackback | Comments(0)

『ハッチとマーロウ』

e0166599_12471091.jpg

『ハッチとマーロウ』
青山七恵・著 / 小学館 1700円+税
青山七恵が描くおちゃめな双子の物語
 デビューから12年。青山七恵が温めてきた懐かしくて新しい物語。

 「ママは大人を卒業します!」と突然の宣言。
 11歳の誕生日に突然大人になることを余儀なくされたハッチとマーロウ。お料理ってどうやって作るの?お洋服、何を着ればいいの?双子に個性って必要?私たちのパパって、誰なの・・・・?少しずつ目覚めるふたりの自我と葛藤。
おちゃめでかわいい双子の日常が愛おしく過ぎていく。

 結末に知るママの思いと双子の小さな約束に心揺さぶられる。

 かつて子供だった大人へ、これから大人になる子供達へ贈りたい、感動の物語誕生。全編を飾るイラストは、大人気イラストレーター・田村セツコさん。
[出版社Website作品紹介より]

賛否両論ありますが、今は小学校で10歳になる時期に「二分の一成人式」という行事まであるなど、「つ」のつく年齢を終えて11歳になる頃というのは、大人の仲間入りの準備を始めたばかりで、子ども扱いを嫌がりだし、背伸びをするけれど思うように自分の想いを上手く表現できないことに感情が爆発したりと心と体が大きく揺れ動きだす、大人にとってもどう接していくのがいいのかがちょっと難しい年頃じゃないかなと思います。(一番扱いにくいのは14歳頃ですけどね。)

11歳の双子女子と身近な大人たちの揺れ動きながら変わっていくとてもリアルな心情が、それを表すために紡ぎだされるそれぞれの口(心)から出る言葉の一つ一つが、これ以上的確な言葉はないんじゃないかと驚くほど自然な文章で描き出されていて、ついつい、ハッチとマーロウの年頃だった時のそう遠くない昔の我が子たちとその頃の自分に重なったりもしました。

女の子って小さくてもちゃんと「女性」なんですよね。精神的に大人でおませさん。
そんなちっちゃなレディたちの気持ちを見事に代返する青山氏、流石です。

できることならハッチとマーロウがどんな経験を重ねながら成長していくのか、このまま寄り添って見ていたくなるくらいでした。

子どもだった大人たちと、大人になっていく子どもたちに、それから子どもとの距離を測りかねている皆さんに、勇気と自信をもってもらえる物語だと思います。

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-25 12:19 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
e0166599_12283972.jpge0166599_12285386.jpg

『吸血鬼と愉快な仲間たち』(コミック版) 1、2巻(以下続刊予定)
羅川真理茂・画 木原音瀬・原作 / 白泉社 花とゆめコミックススペシャル 1巻680円、2巻690円(各税抜)
羅川真里茂 初の小説コミック化!絶大な人気を誇る木原音瀬との、奇跡の初タッグ!ついに登場!!アメリカで暮らしていた吸血鬼・アル。なぜか冷凍蝙蝠になってしまい、目覚めた場所は、なんと日本!!!彼が出逢ったのは、血の匂いをまとった謎の男で……!? 
2016年10月刊。
[出版社Website1巻作品紹介より]

カテゴリーは羅川氏に入れさせていただきましたが、原作はBL界では不動の人気を誇る木原さんの小説でもあります。

ひょんなきっかけからアメリカから日本へと移動したアルが出会った血の匂いをまとった男性とその友人とで繰り広げる物語は、センセーショナルな出来事も多々ありグッと胸が掴まれ締め付けるような想いをさせられるのにコメディタッチな部分が具合よく絡まりあっているし、アルが兎にも角にもチャーミングな男性で(ちょぴりお間抜けなところなどご愛嬌)、蝙蝠姿がとてつもなくキュートで、ついつい笑みがこみあげてくるなど、木原節と相まって描かれてると思います。

原作も5巻まで出ております。この仲間たちはどうなっていくんでしょうね。


e0166599_12313584.jpg

原作『吸血鬼と愉快な仲間たち』 5巻既刊 (表紙画像は1巻)
木原音瀬・著 / Holly novels 蒼竜社 各857円+税

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-24 12:38 |   著者別/羅川真里茂 | Trackback | Comments(0)
e0166599_12435129.jpg

『舞妓さんちのまかないさん』 1巻(以下続刊予定)
小山愛子・著 / 小学館 少年サンデーコミックススペシャル 600円+税
京都の花街発・16歳が綴る台所物語!
ここは京都のど真ん中にある花街。
舞妓さんたちが深夜、お仕事を終えたあと帰ってきて、共同生活を送っているのは、「屋形」と呼ばれるおうちです。
とある屋形で「まかないさん」として舞妓さんたちに毎日の食事を作っているのは、なんと弱冠16歳の少女・キヨ。 
彼女がまかないさんになったのには、ある意外な理由があって――。

華やかな花街の舞台裏、普通の日のごはんを通して、温かな人間模様が描かれます。
[出版社Website作品紹介より]

舞妓さんではなく、舞妓さんの毎日の食事をつくるまかないさんにスポットを当てた作品です。

舞妓さんて、華やかながらもその裏ではお稽古や礼儀作法など、とても厳しい修練の日々を勉めていらっしゃいますよね。
そんな中で、弱冠16歳ながら賄いさんとして大勢の「家族」の食事を作りだすキヨちゃん。彼女がこの仕事に就いた理由もたしかに意外ですが、その手から作りだされる食事は、気を張る仕事をしている年若い舞妓さんや屋形の切り盛りもする女将さんの気持ちをいつもホッとさせるもののようです。

非日常的で華やかな側面が表立つ花街での日常が描かれていて、なかなか興味深いです。


 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-23 12:14 |   著者別/小山愛子 | Trackback | Comments(0)
e0166599_12195584.jpg

『三つの悪夢と階段室の女王』
増田忠則・著 / 双葉社 1400円+税
行政書士の斉木にかかってきた不穏な電話。男は娘を誘拐したと告げ、返してほしければ指定場所に来るよう命じる。現地を訪ねた斉木は、男がビルの屋上から飛び降りようとしているのを目撃した。その場で斉木に突きつけられた思いがけない要求とは――? 日常に潜む闇を描いた、第35回小説推理新人賞作家のデビュー短編集。
[出版社Website作品紹介より]

これはヤバいです。


後味が清々しいイヤミス・・・潔いイヤミスと言うか・・・う~ん、イヤミスではないかも。けれどもホラー作品・・・でもないんだと思いますが。
どこにでも、誰にでもある闇が描かれています。とても的確に。

もしかしたら戦慄しすぎて神経がマヒしたのかもしれませんが、こちらの作品はほとんど絶望感しか味わえないはずの結末に清々しさも感じ、ついつい内容を楽しんでしまいました。

きっとそれは、狂喜というのは誰の心の底にも潜んでいて、普段は理性で閉じ込められ、自分の中の鬱憤となっているものなのが、増田さんの筆致で明確に描き出され、暴かれ突きつけられたことによって気持ちが晴れたのかもしれません。
そして「これは表に出したら絶対にダメなやつだ」と、また心の底に囲い込み、改めてそこから「日常」を歩き出していける。
そんな風に感じられたからじゃないかと。

デビュー作でここまで雰囲気のある文章を書き綴れる作家さんにはなかなかお目にかかれないのではないかとも思います。

どうぞ最狂の人間模様をお楽しみください。

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-22 12:37 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

『東京クルージング』

e0166599_1139256.jpg

『東京クルージング』
伊集院静・著 / KADOKAWA 1600円+税
愛した君は何処へ──。伊集院静の出逢いと別れが凝縮した、奇跡の物語。

あのニューヨークの秋を私は忘れない。ドキュメンタリー番組で出会った三阪剛という青年に、作家の私は強く惹きつけられた。彼の依頼してきた仕事は、松井秀喜のアメリカでの活躍を私の視点で追う番組だった。二人で作り上げた番組は成功し、全ては順調だった。だが、三阪君には病魔が迫っており、さらに決して忘れることのできない女性がいたのだった。彼が一生を誓い合ったその女性は、突然、彼の許を去ったというのだ。何も言わずに、何も残さずに……。彼の死後、手紙を受け取った私は、三阪君の過去を辿り、彼女の行方を探しはじめる──。
[出版社Website作品紹介より]

私の中にある伊集院氏のイメージは作詞家であり、才能ある二人の女優さんのご伴侶であり、数多くの著者の中でもパッと浮かぶのが『大人の流儀』シリーズであります。

そんな氏の作品を久々に拝読したところ、既に鬼籍に入られている知人の方へ向けての物語でもあって、作中に出てくるドキュメンタリー番組や、その担当ディレクターさんがお亡くなりになった時の追悼記事にも見覚えが・・・。きっと(間違いなく)その方のことなんでしょう。

どこまでがフィクションなのか境界がわからないほど自然で愛情があふれつつ、ドラマティックな物語としてもきちんと成り立っている文章が綴られており、読み終えたときには心がじわりと熱くなりました。

人を想う気持ちというものが心に響くかと思います。

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-21 11:38 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

『青のフラッグ』

e0166599_12233630.jpg

『青のフラッグ』1巻 (以下続刊予定)
KAITO・著 / 集英社 ジャンプコミックスPULS 514円+税
人生の岐路に立つ高3の春──。
一ノ瀬太一は、なぜか苦手と感じる空勢二葉、幼馴染でリア充な三田桃真の2人と同じクラスになる。ある日、二葉から桃真への恋心を打ち明けられ、協力してほしいと頼まれた太一は…!? 青春に染まりゆく3人の新“純”愛物語、開幕!!
[出版社website作品紹介より]

女子ラクロス部のマネージャーとなった少年の青春物語「クロス・マネジ」や、「死神」と呼ばれるキャッチャーに出会ったピッチャーを通して描かれる野球漫画「バディストライク」の著者・KAITO氏の最新作(2017年5月現在)。

どこにでもありそうな青春物語のようで全くそうではない3人の恋物語には、10代ならではの、そして人としての悩み、もがき、喜び、哀しみが描かれていくこと間違いなしです。だってKAITO氏の作品ですから。

1巻最後で驚いてみてください。きっと続きが気になると思います。

試し読みは → コチラ

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-20 13:12 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)
e0166599_1235413.jpg

『にいちゃん』
はらだ・著 / プランタン出版・発行所 フランス書院・発売所 Canna Comics 690円+税
ふつうってなに
まともってなに
これはいけないこと…?

《BL界の鬼才・はらだが描く
衝撃の禁断愛、ついに解禁――》

かつて、近所のにいちゃんに手を出され、現場を母親に見られてしまったゆい。
それを境に、いつも遊び相手になってくれていたにいちゃんは姿を消し、
親からは過保護なまでの監視を受けるようになってしまった。
あれから時が経ち、にいちゃんを忘れられないゆいは、
ある日もあてもなく街を徘徊し、そして、ついに再会の日がくる――。
しかし、久しぶりに会ったにいちゃんは、 昔のような優しいにいちゃんではなくなっていて……。
[出版社Website作品紹介より]

神腐
私のBL師匠がたしかにそうおっしゃいました。
「これは神腐だにゅ!」と。

今のところですが、今年一番のBLコミックは、間違いなくこの作品だと思います。
はらだ氏が描く男性同士の恋愛模様は、どの作品もいろんな意味で心に突き刺さるものが必ずあり、同時発売された『やたもも』2巻、3巻(完結巻)もグッときましたが(そしてとてもエロい)、ゆいとにいちゃんの関係はそれをも凌駕していました。

「ふつう」ということ、LGBTについて深く考えさせられます。

もちろん特殊なジャンルの作品ですので、苦手だ、合わないと感じていらっしゃる場合はお見知りおきくださるだけでも十分です。

「腐」に抵抗のない皆さまは必読かと思います。


ためし読みは → コチラ

『やたもも』 全3巻
e0166599_11245235.jpge0166599_1125252.jpge0166599_11251244.jpg
生活能力ゼロ、究極ビッチでクズでろくでなしモモ。オカン系男子で面倒見のいい純朴青年、八田(やた)ちゃん。公衆トイレでの“事後処理”中という最低最悪の出会いから、八田ちゃんの人の良さにつけこんで、家に転がり込むことになったモモ。彼と過ごすうちに、ろくでなしなモモに少しずつ変化が…。そんな矢先、モモの過去のパトロンが表れて――。

エロコメディ!なのに胸を抉る切なさもある、はらだワールド炸裂の1冊!
[出版社Website 第1巻作品紹介より]

ためし読み(1巻)は出版社公式サイトから → コチラ

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-19 11:29 | 【おすすめ/BL・百合】 | Trackback | Comments(0)

『ストレンジ』

e0166599_12475429.jpg

『ストレンジ』
つゆきゆるこ・著 / リイド社 torch comics 670円+税
著者は業界でひくてあまたの大注目の新人・つゆきゆるこ。
出会いの喜びをみずみずしく、そして繊細に描き出す本巻は、著者のデビュー作にして会心の一冊です。

う れ し く て 胸 が 高 鳴 る
男 6 組 1 2 人 の 物 語

大切な人との出会いを通じ、それぞれがゆるやかに、
そして確かに変化していくことの〈喜び〉と
〈幸せ〉を描いたきらめく秀作6編を収録。
それぞれの物語のその後を描いた描き下ろし漫画も収録。
[出版社Website 作品紹介より]

私、BLも百合ものも読みます(近々一つの作品をご紹介予定)のでカテゴリも別枠で作ってあります。
この物語は「男6組12人の物語」とあるけれど、BLとはちょっと違うんですがなんていうか・・・。

出版社の方とお話ししていた時の言葉をお借りして言うと、「男同士の出会いで生まれるブロマンス、友情より一歩深い感情を描いた短編集」です。

同性の友情って、恋愛とはちょっと違うんだけど、なんとなく不思議な、言葉ではうまく言い表せられないちょっぴり深い繋がりもあったりしますよね。

ひょんなきっかけから始まった結びつきの中で育まれていく素敵な関係が描かれています。
12人それぞれが、なかなかの「オトコマエ」で、愛おしくも感じてきます。

あぁ、こういう関係ちょっといいなあ、とか、そういえば確かにこんな関係の友達、いる(いた)よなぁ、元気にしてるかな・・・なんてふと思える作品であると思います。

トーチwebにて試し読みができます。 → コチラ

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-18 11:35 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)
e0166599_12204927.jpg

『京都西陣なごみ植物園 -「紫式部の白いバラ」の謎-』
仲町六絵・著 / PHP研究所 PHP文芸文庫 640円+税
逆さまに咲くチューリップはありますか?――京都府立植物園の新米職員の神苗健は、ある母娘から質問を受ける。戸惑う神苗に助け舟を出したのは、その場に居合わせた「植物の探偵」を名乗る女性。彼女は西陣にある「なごみ植物店」の店員だと言うのだが……。蛍が集まる草とは何か? 源氏物語に描かれた薔薇の秘密とは? といった植物にまつわる様々な謎と京都の風物詩が絡み合う、優しい連作ミステリー。
[出版社Website 作品紹介より]

行ったことはないのですが京都府立植物園は、園内の桜を画像で見ただけでも圧巻ですね。
いつか見に行きたいところの一つになりました。

京都を舞台にした作品を数々手がけていらっしゃる仲町氏の最新作(2017年5月現在)です。

社会に出たばかりの神苗くんと「なごみ植物園」の店員さん。
この二人の周りには、色とりどりの植物が取り巻いています。

「逆さまに咲くチューリップ」なんて聞いたら皆さまも気になりませんか? そんな品種、あるの? と。
「紫式部の白いバラ」とは?

知っていそうで案外知らない植物、日本の歴史や古典に触れつつ、ドキリと危うかったり、ほのぼの微笑ましかったりしながら、京都(主に植物園~西陣付近)の日常も垣間見られます。

物語は続くのかな? 続くといいな、続きが読みたいなと思う神苗くん達です。

(M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-17 11:26 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
e0166599_1119317.jpg

『アンダー・アース アンダー・ウォーター(地中・水中図絵)』
(原書名 「Podziemia, pod wods」)
アレクサンドラ・ミジェリンスカ&ダニエル・ミジェリンスキ 作・絵 / 徳間書店児童書編集部訳
徳間書店 3200円+税
私たちがくらしている足もとには、どんな世界が広がっているのでしょう? みなさんを「地球の中」へ、断面図と細かいイラストでご案内します。「アンダーアース」の赤い表紙からは、地面の下の世界、「アンダーウォーター」の青い表紙からは、水の中の世界が広がり、ふだんは見えない世界が明らかになる、刺激的な一冊。大人気絵本『マップス 新・世界図絵』の著者による待望の大判絵本第2弾!
[出版社Website 作品紹介より]
ポーランドで人気の絵本作家夫妻が、世界中(42か国)を3年の年月をかけて隅から隅まで丹念に調べ、地図とイラストに描きあげた『マップス』(原書名は「Mapy.」)
e0166599_11371563.jpg

こちらは発売当初から話題の本で、とても大きな本の中には各国の首都・言語をはじめ、産業、主要農作物、生息動物などなどが事細かく描かれていて、ずっと見ていてもちっとも飽きない興味深い絵本なのですが、その第2弾として昨年末に発売されたのが、この『アンダー・アース アンダー・ウォーター』です。

表紙からの半分には地下資源、根菜、巣穴を掘る生き物、化石、人類が創り出した地下の様子など、土の中にあるほぼ全てもモノが描かれています。

裏表紙からの半分には、水の中のことが。
水中で生きるもの、地球上で一番水深の深いところ、潜水に関することなどなど盛りだくさんで、こちらも時間が経つのも忘れて見入ってしまうほど興味深い内容です。

出版社さんに見本をご用意いただいたので、ただいま児童書棚で皆さまにもご覧いただけるようになっております。
e0166599_11154441.jpg

雨でなかなか外に出られなくて室内で過ごすときや、少し気が早いですが、夏休みの自由研究などにもご活用いただけるのではないかと思います。

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-16 11:51 | 【おすすめ/児童書】 | Trackback | Comments(0)

『おじさんと野獣』

e0166599_12365934.jpge0166599_1237977.jpg

『おじさんと野獣』
糸井のぞ・著 / 新書館 ウイングスコミックス 590円+税
オヤジ狩りにあって逃げ込んだ森の中で出会ったのは「野獣」?
お互いにけなしあったり励ましながら、二人の出会いはお互いの運命を変える!!
[出版社Website 1巻作品紹介より]
女子高生の一言で魔法から少し解放されたサミーは、家出を決意した羊介ともに暮らすことにーー。
話題のバディー・ストーリー第二弾。
[出版社Website 2巻作品紹介より]

糸井氏の描く人間模様は、主にBLですが、年下男子とバツイチ女性の恋物語などもあり、柔らかい線のとても雰囲気がある画も相まって、心を切なくグッと捕まれるものが多いです。

今回はセレブなお宅に婿入りしたにもかかわらず、冴えない日々を過ごす中年男性・羊介が、災難から逃れて行き着いた先にいた「野獣」サミーとの異色なバディものですが・・・・ン? あれ? なんだかこのお話は・・・「美女と野獣」・・・? ^^;

空回りする日々を、なんとか打破していこうとする二人の今後はどう転がっていくのか、とても楽しみです。

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-15 12:45 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)
e0166599_11421068.jpg

『パパと親父のウチ呑み』1巻 以下続刊予定
豊田 悠・著 / 新潮社 バンチコミックス 580円+税
気丈夫な元カノから子供をあずけられた、整体師・千石。子供を引き取り妻と離婚した、漫画編集者・晴海。ルームシェア生活を選択したシングルファーザーたちの、オトナの時間は――。おいしい酒とおいしい肴。ゼロから始める、オトコの酒肴!!
[出版社Website 作品紹介より]

以前ご紹介した『パパと親父のウチご飯』のスピンオフです。
子連れでルームシェアをしている対照的な性格の父親二人。
日々のストレス発散がしたくても、お酒は飲める口なのに小さな子を置いて出かけるわけには行かず・・・。

と言うことで、外呑みができないなら家呑みをしちゃおう!と、いつものご飯レシピではなく、酒の肴にもってこいのレシピが紹介されてます。

調理方法や下ごしらえをほんの少し変えるだけで、いつもより風味豊かな肴になってりしてるので本編同様試してみたいレシピだらけです。
いつもと少しだけ違う父たち、子どもたちなども必見かと思います。

『パパと親父のウチご飯』紹介記事は → コチラ

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-12 12:00 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『宿命と真実の炎』

e0166599_12352979.jpg

『宿命と真実の炎』
貫井徳郎・著 / 幻冬舎 1800円+税
"人間の心を捨ててもずっと一緒にいたかった。
何が“警察官連続殺人事件”を引き起こしたのか?
山本周五郎賞受賞作『後悔と真実の色』続編。渾身のミステリ長編!!

仕事にしがみつく女刑事と警察を離れた男の因縁。
復讐だけを生きる糧にするふたり――。
幼い日に、警察沙汰で離れ離れになった誠也とレイ。大人になって再会したふたりは、警察への復讐を誓い、その計画を着実に遂行する。
一方、事故か他殺か判然としない警察官の連続死に、捜査本部は緊迫する。事件を追う所轄刑事の高城理那は、かつて“名探偵”を呼ばれた西條の存在を気にしていた。スキャンダルで警察を去り、人生を暗転させた男。彼だったらどう推理するのか――。
止まらない面白さ、圧倒的読み応え。これぞ貫井徳郎の真骨頂! "
[出版社Website 作品紹介より]

実は、こちらの前作『後悔と真実の色』を初めとする貫井氏の作品は一冊も読んでいなかったため、何人かの知人書店員からも「まだ読んでなかったのか!?」と驚かれました。す・・・すみません。
そんな大勢の書店員からも支持されている貫井作品を、この『宿命と真実の炎』から拝読できたのは、私にとってはちょうどよかったのかもしれません。

実際にとても嫌な思いをさせられたことがあるので、警察という組織のことを私は根本的に信じていません。(もちろん素敵な警察官はいらっしゃいますが。)
そんな心情の中、このシリーズでは「警察における正義とは?」をより一層考えさせられもしました。

とにかく衝撃的だったのは「巧みに組み込まれた真実に、全てをひっくり返される結末」で。
全くそんなところまで思いつきもしなかったため、「あぁ、そうか。そういうことだったのか・・・。」と呆然としてしまいました。本当に読みが甘かったです。書店員の中でも真のプロフェッショナルと言ってもいいほど本読みな皆さんが一目置いている貫井小説を目の当たりにして、震えるほど感動している自分がいました。

読了後、あわてて前作を購読した次第です。過去を知らなくても十分驚かされ、読み応えをしっかりと感じましたが、登場人物の今までの経緯を知った後に再読すると、やはり細かい事実により一層の重みが増しました。そしてたとえ前(過去)を知っていたとしても、この結末には驚かされるはずです。

最終章でどうぞノックアウトされてください。

 (M)

<追記>
雑誌連載で完結したこの作品を、貫井氏は新たな構想で初めから書き直しをされたそうです。
雑誌でお読みになられた皆さんは、改めてお楽しみいただけると思います。

うー・・・連載、読んでおけばよかったー!!
[PR]
# by 75bs | 2017-05-11 11:23 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

『暗手』

e0166599_11424133.jpg

『暗手』
馳 星周・著 / KADOKAWA 1600円+税
生きるために堕ち続ける

『不夜城』『夜光虫』の衝撃から20年
究極のクライムノベル誕生!

台湾のプロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために次々と殺しを重ねた加倉昭彦。居場所を失い、顔も名前も変えて過去を抹消、逃れ着いたのはサッカーの地イタリアだった――。イタリアの黒社会では、殺し以外の仕事なら何でも請け負い、いつしか「暗手」――暗闇から伸びてくる手――と呼ばれるようになっていた。そんなある日、サッカー賭博の帝王・王天から、ロッコに所属する日本人ゴールキーパー・大森怜央に八百長をさせろとの依頼が舞い込む。計画実行に向けて着実に準備を進めていく加倉だったが、大森の姉の写真を目にしてから過去の記憶がよみがえり、計画の歯車が狂い始める……。
[出版社Wbesite 作品紹介より]

基本的に雑誌・児童書担当なうえ、文芸書よりも、コミックなどをよく読んでいたのでベストセラー小説も未読のものが多く、この頃になってもっときちんと本を読んでおけばよかったなあと思うことが多々あります。馳氏の作品もそんな風に思う一つです。

 前作『夜行虫』で、とことん闇の底に陥ったと思っていた元プロ野球選手・加倉が過去を一掃してもなお、生きるためにあがき続ける場所は闇の中で・・・。

読みながら希望を見出そうとしてもどん底まで叩き落される。読み切ったあとに感じるのは非常なまでも絶望感なのだけれど、とにかくページを繰る手が止められなかった。
たぶん、加倉が全ての人たちの心の奥底に潜み、外へ出たがっている深い暗闇を見せつけてくれるから。

そんなノアール小説が描ける今最高峰が馳氏ではないでしょうか。

≪究極のクライムノベル≫
この『暗手』は、まさにその通りだと思います。

 (M)
[PR]
# by 75bs | 2017-05-10 12:58 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

平日午前中勤務のMです。     おすすめ本・『晴読雨読』   フェア情報などをお届けしています。


by 75bs