七五ブログ

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はじめまして

名古屋市瑞穂区に在る本屋・七五書店の『七五ブログ』です。

もともと日々の新刊情報などを掲載するために立ち上げたブログですが、現在は情報発信をTwitterやFacebookに移行し、こちらでは時間のある時にフェア情報や参加している書店間フリーペーパー『晴読雨読(はれどく)』情報、そして私・M個人のおすすめ作品の紹介などをさせていただいてます。

Twitter、Facebookへは<リンク/お知らせ>に載せているので、そちらからお入りください。

作品は主に「小説・ノンフィクション」「コミック」「児童書」「雑誌」に分類しております。
ブログ右手のカテゴリ欄もどうぞご活用くださいませ。
(2016年1月)

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# by 75bs | 2017-12-31 23:59 | はじめまして | Trackback | Comments(0)

『鬼さん、どちら』

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『鬼さん、どちら』
有永イネ・著 / 小学館 ビッグコミックスヒバナ 552円+税
“あちら”と“こちら”、境目は何だろう?

三千人にひとり「鬼」のいる日常。「鬼」には「先天性頭部突起症」という名前がつけられ、節分の風習もなくなった。周囲に気をつかわれながら生きている鬼の女子高生・崎、崎のことが気にかかる同級生・ゆいこ、「突起症の天才少年」という過去を引きずるチェロ弾き・真央、かつて「鬼」だったがツノを切除した奥富、「鬼」を嫌悪する崎の担任・端場――――「鬼」という存在が浮き彫りにする人間の弱さと強さの物語、5篇を収録。
[出版社HP作品紹介より]

気づけば、今年ももう2月。節分も過ぎ、まだまだ寒いですが確実に春へと向かってますね。

子どもの頃、鬼は悪者としてお話の中に出てきて、そのまま悪いものとして覚え込んでいましたが、成長するにつけ所説を耳にし、風貌の違う異人を鬼と呼んだだの、村を守った強い何か(神さま扱いに近いでしょうか)だの、恨みつらみ嫉妬心から人が変貌したものだの「悪者」から「神さま」まで、種々多様の扱いに、結局いったい何なんだろうと思ってみたり。


人と同じじゃいや、人と同じじゃないといや、人と違うからおかしい、人と違うからかっこいい

人とは違うよね
自分たちとは違うよね
普通じゃないよね
普通がいいよね

違うっていうのは、普通っていうのは・・・
なんなんでしょうね、いったい。


・・・難しいこと書き始めちゃいましたが(基本的には、わかりやすい言葉でネタバレなく本をご紹介できたらと考えているのです。)

有永イネさんの作品は、現在発売されているものはすべて拝読してるのですが(その割に、こちらでご紹介していなかったのは、その素晴らしさをうまく書き著せられない自分の未熟さゆえでございます。^^;)、 人の心の奥深くに潜む、様々な自分以外の人への感情を静かに鋭く掘り下げ描き出していらっしゃるので、想いに胸に刺さったとき、抉られたり救い上げられたり、今の自分の心の状態によって、見方がまるきり変わってしまうような、そんな感じがします。

良いところも醜い気持ちも、可愛いところもみっともないところも、弱いところも強いところだって
誰もがみんな持ち合わせ、寄り添って生きている、そんなこともふと感じさせてもらえる作品かと思います。

 (M)
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# by 75bs | 2016-02-07 14:55 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)
デビュー作にして累計約30万部を超えて、今なお評判の『君の膵臓を食べたい』の著者・住野よる氏の第2作目が、まもなく発売されます。

タイトルからして衝撃的、あちらこちらで話題となり、2016年本屋大賞のノミネート作品にもなったキミスイこと『君の膵臓を食べたい』 
(だってこれは売れていようがいまいが、投票せずにはいられない作品ですもの。)

(当ブログでのキミスイ紹介記事は → コチラ)

そんな爆発的なヒットをしたデビュー作のあとと言うことで、きっと二作目では産み出すのに人知れぬご苦労があるのではないかとも思いながら待っていた作品を、すみません、本屋特権で皆さまより少しだけ先に拝読することができました。
友達のいない少女、リストカットを繰り返す女子高生、アバズレと罵られる女、一人静かに余生を送る老婆。彼女たちの“幸せ”は、どこにあるのか。「やり直したい」ことがある、“今”がうまくいかない全ての人たちに送る物語。[出版社HP作品紹介より]

文章からの深い愛情が心に沁み渡り、満たされていくような気持ちになり、あらためて住野さんの引き出しの多さと深さに感服してます。

勢いだけではなく、しっとりと読ませてくれる内容であると思うので年若いかたの場合はキミスイの持つスピード感のほうを好むかもしれませんが、(娘はこれもよかったけど、どちらかと言うと「キミスイ」のテンポほうが好みだと・・・。) わかりやすい言葉で綴られた奥の深い文章は、可愛らしいほのぼの感をも含んでいてとても読みやすかったです。

10代、20代・・・いろいろな年代の読み手のそれぞれの立ち位置から、「人生、いつでもやり直しはできる」と感じて行動を起こしてもらえる力があるんじゃないかなと思います。

生きていく上の節目節目に読み返したときに、その感じ方の変化から、きっと読み手自身の成長にも気づける作品なのではないでしょうか。

読み終わった後、娘とはもちろん、見本をくださった出版社の営業担当者さまなどを捕まえて、思わず「すごいよ、これ~!」と語り合っちゃったりしましたよ。(多忙なのにおつきあいくださいましてありがとうございました。この場を借りて一言御礼を。)

どうにかして2作目を待ちかねている読者さまに少しでも早く読んでもらいたいなと思っていたところ、「ちょいゲラ」と言う見本誌フリーペーパーを、各出版社からの了解済みで発行している丸善津田沼店さんのブログ『読書日和』でもアップされていたため、そちらのリンクを貼ろうと津田沼のS氏に相談したところ、「そっちで載っけていいよ。」とご了解をいただき、双葉社さまからもご快諾いただいたので、今回は珍しく当ブログでも試し読みを掲載させていただきます。

双葉社さまからの試し読み冊子が出来上がってるようなので、大型書店などで配布しているところもあると思います。

発売予定は今月19日(金)
現時点では書影が発表されていないので、どんな表紙になるかもまだまだ楽しみなところです。

キミスイ同様、公式ツィッターのアカウントもできていますので、詳細情報はそちらからもご確認いただけます。アカウントはこちら → @matayume_novel

そして、既にもう3作目を楽しみにしています。

丸善津田沼店の『読書日和』は、当ブログの「お気に入りブログ」にも入っております。 

(M)

【追記】
出版社さまより書影(表紙)は、公式アカウントで発表済みとのご連絡をいただきました。確認不足で申し訳ありません。

公式アカウントさまから拝借した書影はこちらです。
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# by 75bs | 2016-02-05 12:40 |   著者別/住野よる | Trackback | Comments(0)

『神様のジョーカー』

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『神様のジョーカー』 1巻 以下続刊予定
佐原ミズ・作画 楠みちはる・原作 講談社 イブニングKC 620円+税
どこにでもいる平凡な男子大学生・緒方希和(おがたきわ)。就活もうまくいかないし、しっかりものの彼女・茉洋(まひろ)には叱られてばかり。

そんな希和には、一つだけ誰にも言えない秘密がある。
——それは「願いを叶える力」を持っていること。
けれどそれは代償を伴う危うい力。自分の中でひっそりと抱えてきた秘密。
しかし、その力の存在を茉洋に打ち明けたことで、二人の運命の歯車は徐々に狂いだす——。
[出版社HP(雑誌『イブニング』公式サイト)作品紹介より]

え? 楠みちはるさんて、『あいつとララバイ』とか『湾岸ミッドナイト』とかの? (・・・歳がバレますねぇ。それは、まぁ構わないのですが・・・。苦笑)

願い事は、強く想ってるものはいつか必ず叶うものと、ちょっぴり信じている身にとって、願いをかなえるためには「代償」が起こるものだとしたら、どんなことになるのか気になりますし、佐原氏の作品はもともと好きなので、新作は必ず入手してしまうし、思わぬ原作者さまのお名前なうえ、初の書き下ろし作品ともなれば、いったいどのように話が繰り広げられてるのだろうといつも以上にワクワクしながら手に取ってしまいました。

1巻めは、ものすごく気になるところで終わっています。楠木氏が紡ぎだすミステリーを佐原氏の優しく印象深い筆致で描き出しているこの物語からも目は離せなさそうです。

お二人の「あとがき」にも思わずほくそ笑んでしまいました。

公式サイトで試し読みができます。 → コチラ

 (M)
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# by 75bs | 2016-02-03 12:40 |   著者別/佐原ミズ | Trackback | Comments(0)
テレビアニメ化も、ドラマ化もされているので、少し大人の皆さんはコミックは未読でもご存知の方が多いかと思います。
少年誌の最長連載のギネス世界記録をも保持する「こち亀」こと『こちら葛飾区亀有公園派出所』(秋本治・著 / 集英社 ジャンプコミックス)は、画風などは少しずつ変化がありますが時事ネタなども盛り込まれ、連載開始40年経った今も遜色なく面白い。 しかも今年のうちに通巻200巻達成予定なのです。
当店のコミ坦はたぶん全巻持ってるんじゃなかったでしょうか。

そんな両津勘吉率いる『こち亀』のフェアをただいま開催しております。
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# by 75bs | 2016-01-29 13:04 | フェア情報 | Trackback | Comments(0)

『年下のセンセイ』

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『年下のセンセイ』
中村 航・著 / 幻冬舎 1400円+税
我慢することが、大人の恋だと思っていた。 みのり28歳。恋は3年していない。 美味しい料理があって、気の置けない友達がいて、 私の生活はどうにか回っている。 そんな時、通い始めた生け花教室で、 8歳年下の透と出会い・・・。 でも、この気持ちは封印しなければいけない。 今年一番の恋愛小説
[出版社HP作品紹介より]

新しい作品を手にするたびに、この物語が一番好きだ~と思ってしまう中村氏の最新作がこちら。
名古屋が舞台ということもあり、読まずにはいられませんでした。

すると年上の彼女の話とか。ふと友人夫婦が思い浮かびます。

「年上の女房は、金のわらじを履いてでも探せ」なんて格言もあるくらいですし、今は世間の認知度も上がっていると思われる歳の差カップル。とはいえ、当事者同士は綺麗事ばかりでは済まされませんよね。(歳の差カップルに限ったことではありませんが。)
過去の経験から恋にちょっと臆病になって、新しい出会いにも「好き」という気持ちだけではなかなか前に進めず、紆余曲折し揺れ動き、それぞれが真剣に思い悩んで苦しむさまを、間近で相談を受けたりしながら見守っていた当時のことなど思い出しながら拝読しました。

(少しネタバレが含まれますが) 二人の気持ちが行きつ戻りつ、グルグルする心の機微の切なく細やかな心理描写は見事だなと思いつつ、すっかり話に惹きこまれ、そして中村氏って華道師範の資格を持っていらっしゃるの? もしや子どもの頃の将来の夢はカメラマンだったとか? などと思い巡らせてしまうほど花や被写体の細やかな描写にも感嘆し、お互いを想う気持ちはやっぱり通じるんだなぁと改めて感じながら一気に読み終えてしまったのですが、とにかく心がホッコリ温まりました。

もしかしたら暖かい春を待つ、今この時期にピッタリのお話かもしれません。

(中村氏の作品は「本の話WEBサイト内の「文庫3冊で読む作家」でも、僭越ながらご紹介させていただいております。 記事は → コチラ)


 (M)
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# by 75bs | 2016-01-27 12:32 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)
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『コタローは一人暮らし』 1巻 以下続刊予定
津村 マミ・著 / 小学館 ビッグコミックスペリオール 552円+税
訳あり独居4歳児アパートメントコメディー

「アパートの清水」に突如、コタローという4歳の少年が引っ越してきた。
なんと彼は一人暮らし・・・!しかしながら妙に生活力があり、むしろアパートのちょっと駄目な隣人の大人たちよりも余程しっかりしていて!?
そんなコタローのちょっとずつ明らかになる過去に、皆が心を震わせていく・・・
笑って泣けるアパートメントコメディーの開劇!!
[出版社HP作品紹介より]

表紙は主人公を三頭身で描いたものかと思ったのですが、全編そのままサイズのキュートな4歳児が主人公でした。
とても子どもとは思えない一見しっかりしてるコタロー。でも4歳。

生活力がある無表情な中にチラリと見え隠れする子どもらしい表現と、「アパートのちょっと駄目な隣人の大人たち」の鮮烈ながらも憎めないそれぞれのキャラクターにポワァ・・・と癒され、ククッとほくそ笑みつつも、人の親をやってるせいもあってか、うっかりすると涙が出てきました。

コタローのこれからの暮らしぶり、成長ぶりを見るのが楽しみです。
(もしかしたら、これはもうおばあちゃん目線かも!?)

(M)
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# by 75bs | 2016-01-26 12:52 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)
SNSの発達で書店同士の繋がりが、例えばチェーン店内の繋がりだけではなく、書店員個人単位でも繋がれるようになり、そこからフリーペーパーを作ったり(「晴読雨読」もその一つ)、トークイベントを開催したり、出版社さん取次(とりつぎ:本の問屋のこと)さんからのご提案以外でのブックフェアを開いたりもできるようになってきました。
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今回は企画力に長けていらっしゃる東京・渋谷の大盛堂書店のY氏と、名古屋が誇る迷・書店員H氏がSNSでの雑談中に

「せっかくOSK(大阪書店員懇親会)・NSK(名古屋書店懇親会)という集まりがあるんだから、それぞれの書店員が地元の作家さんからの選書フェアをやってみたら面白いかも。」と話がはずみ、発案者・Y氏の拠点である東京も巻き込んで、自分とこ出身の作家さんの本をお勧めする【三都物語 おらが街の作家がすごいぞ!フェア】を開くことになりました。

特色として私製のカバーを各選書者が作成し、その作品を推しています。

既存の「カバー」という概念を取っ払って、「書店員」らしい自由な発想で作成したカバー(例えば、イラストをふんだんに使用したバージョンやフリーペーパーの延長のように、本の感想だったり、作家さんご自身の直筆コメントなどなど)は、文字を中心にした読み応えのあるものやシンプルイズベストなものも。かなり面白いカバー内容となっているのではないかと思います。

通常のカバーも一緒に並べております。(写真は当店のフェア。各店舗で展開方法は違います。)
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また、選者以外の書店員さんにも、キャラクター画やフリーペーパーの作成などにご協力いただいてます。

半年余りの準備期間を経て、OSK(大阪書店員懇親会)・NSK(名古屋書店懇親会)と、山本氏が個人的に今推している東京の書店員各5名、計15名プラス賛助書店員による文庫選書フェア。今月より各地で開催を始めてます。

【フェア開催店一覧】
八重洲ブックセンター丸井柏店(千葉県柏市)

大盛堂書店(東京都渋谷区)
中目黒ブックセンター(東京都目黒区)
くまざわ書店 アクアシティお台場店(東京都港区)

谷島屋書店浜松本店(静岡県浜松市)

ジュンク堂書店ロフト名古屋店(愛知県名古屋市)
精文館書店豊橋本店(愛知県豊橋市)
精文館書店中島新町店(愛知県名古屋市)
七五書店(当店)

ジュンク堂書店三宮店(兵庫県神戸市)

TSUTAYA寝屋川駅前店(大阪府寝屋川市)


開催由来の詳細や、開催書店は【三都物語 おらが街の作家がすごいぞ!フェア】公式のツィッター(@santo_fair)およびFacebookアカウントでもご確認いただけますので、併せてご覧くださいませ。


ちなみに、名古屋が誇る迷・書店員H氏とは・・・こちらをご参照ください。 → 『迷う門には福来る』

(M)

2016.1.30 フェア開催店にくまざわ書店 アクアシティお台場店を追加いたしました。
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# by 75bs | 2016-01-22 12:30 | フェア情報 | Trackback | Comments(0)

『T-DRAGON』

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『T-DRAGON』
桜谷シュウ・著 / ヒーローズコミックス
ヒーローズ 小学館クリエイティブ  570円+税
高校生の光太郎が住む五行市から発生した、
謎の奇病は瞬く間に蔓延し、多くの犠牲者を生みだしていた。

打つ手もなくパニックに陥った首都は、
その機能を停止する。

青春を謳歌していた光太郎にも、
血縁者の感染という、非情な現実が突きつけられる。

絶望の中で人類が見出した一縷の希望。
それは、人類が進出する初めての領域だったーー。

未知の細胞による、人類滅亡の危機。
荒廃した世界に、いま、新たなヒーローが降り立つ!!
[月刊ヒーローズHP作品紹介より]


 先に申しあげますが、心底虫が苦手な方にはちょっと、なんというか・・・お勧めは致しません。避けたほうがよいと思われます。ちょっとだけ不得手と言う場合は・・・アクション系漫画がお好みの方は少し頑張って読んでみていただきたいです。

表紙に惹かれた作品ですが、実はリアルな虫描写を読み続けられるかが少し不安だったので、読了していた知人(某チェーン書店店長)に「面白い?」と尋ねたら、「面白いよ。」との即答が。それなら読まねば!のと手に取り直した次第です。

進撃の巨人や、テラ・フォーマーズなど、人気の少しグロテスクだけど勢いがあって面白い作品に匹敵するのではないかと思いました。巨大な生き物などが描かれている前出作品とは真反対の世界で繰り広げられるSFアクション。

細かく丁寧に作画されていて、リアルな「蟲」やエグさのある場面の描写も、ウゲッ・・・と思いつつも、つい「すごいなぁ・・・」と見入ってしまったほど。スピード感ある展開に、いろんな意味でドキドキしました。


試し読みは → コチラ

 (M)
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# by 75bs | 2016-01-14 22:12 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)

『空に牡丹』

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『空に牡丹』
大島真寿美・著 / 小学館 1500円+税
時は明治。花火に心奪われた男の生涯!
私のご先祖様には、花火に魅せられて生きた静助さんという人がいる。
親族みんなが語りたくなる静助さんのことを、私は物語にすることにした――。
時は明治。江戸からそれほど遠くない丹賀宇多村の大地主の次男坊として生まれた静助は、村人から頼られる庄左衛門、母親の粂、腹違いの兄・欣市と暮らしていた。ある日、新し物好きの粂と出かけた両国・隅田川で、打ち上げ花火を見物した静助は、夜空に咲いては散る花火にひと目で魅了される。江戸の有名な花火屋たちは、より鮮やかな花火を上げるため競って研究をしているという。
静助は花火職人だった杢を口説き落とし、潤沢な資金を元手に花火作りに夢中になるが、次第に時代の波が静助の一族を呑み込んでいく--。
[出版社HP作品紹介より]

 花火大会の情報って、つい目にしてしまいませんか?
 そうだ、皆さんは生まれて初めて打ち上げ花火を見たとき、どんな気持ちになりましたか?
私は思い出そうにも残念ながら覚えていません。ただ、花火を見るときはわりと無心で見入っていますね。(時にはうっかり口をポカンと開けながら。苦笑)

夜空にパッと咲いて散っていく花火の刹那には、限りある己の命を見るような思いもあるのかもしれませんね。この物語も、まるで花火を見ているかのようにお話の中へと導かれました。
日本人が想う花火がしっかり咲いている内容だからでしょうか。

今から150年余り前、長い歴史の中ではほんの少し前の日本。
江戸時代からは、きっと何もかもが激変した明治時代初期。
日本の花火が「和火」と呼ばれる日本古来からの花火から、様々な金属の輸入とともに研究・開発されて艶やかな大輪が咲く「洋火」へと移り変わっていく頃。

時には濁流のような改革の波に揉まれながらも信念を持って生き抜いていく市井の人たちの心の様々な想いに触れるようでした。
思わず今を生きる自分をふと振り返ってみたり。

大島さんの穏やかで巧みな筆致からは、「語り継ぐ」ことの大切さも改めて感じました。

試し読みは → コチラ


雑誌で掲載されていたときの表紙絵がとても素敵だったので、店頭で本とともに飾らせていただいております。
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(M)
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# by 75bs | 2016-01-13 14:03 |   著者別/大島真寿美 | Trackback | Comments(0)

訃報が続きますね・・・

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著名な方の訃報、本当に多いですよね。

臨時出勤した昨日、退出時にチェックしたSNSでの一報を目にして、思わず「嘘・・・」と固まってしまいました。

けど次の瞬間、店長に報告していまして・・・。これは本当にもう好きじゃないほうの職業病です。
(写真は、音楽・芸能の棚面に入れた関連本です。)

デヴィッド・ボウイさんのご冥福をお祈りいたします。

 (M)
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# by 75bs | 2016-01-12 14:14 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
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年末年始に、本の入荷がない間は仕事を休ませていただいていたMです。
その時間を利用して、ちょっと映画を観てきました。
子どもたちも好きなのですが、某少女コミックで連載を開始した頃から推していた作品『orange』
(画像は左からコミック版1巻、双葉ジュニア文庫版1巻、映画ノベライズの文庫の各表紙です。)
長野県松本市を舞台に、高校2年生の春、10年後の自分から手紙が届いた。そこには転校生の翔が17歳で亡くなってしまったことが書かれていた。 翔を救うため弱い自分を変えて奔走する菜穂とその仲間たちの青春ストーリー。[作品紹介より]

特にコミックが原作の映像化作品は、原作ファンとしての立場から見ると、脚色のされ方が既にあるイメージとのギャップがうまく埋められない場合もあるのでなるべく見ないようにしているのですが、出版社の営業担当さんから試写会の感想を聞いて観てみる気に・・・。

よかった。

ほとんど原作通りの内容で、俳優の皆さんがちゃんとコミックの登場人物とオーバーラップされて、否、それ以上に生き生きとスクリーンの中で動いていらっしゃいましたよ。

太凰さん(菜穂)はとにかくとても可愛い! 竜生さん(須和)は優しい雰囲気を持ちながら男気あってカッコいい! 正直言うと拝見するまでは「雰囲気が優しすぎるのでは?」と懸念を抱いていたのですが、そんな気持ちはスカッと払拭されるくらい「須和」でした。山崎賢人さんはもう翔そのものだったように思います。アズ(清水さん)、貴子(山崎さん)、萩田(桜田さん)も見ているうちにそれぞれハマり役だったように感じました。

思春期の子どもを持つ母ちゃんなのですが、同行した娘は最後まで涙をこらえきったにもかかわらず、ワタクシ・・・しょっぱなからウルウル・・・そしてボロ泣き。「もぉ~恥ずかしいなあ・・・」と笑われました。

前出営業さんともあれこれ感想を話した時に気づいたのですが、きっとたぶん、翔の母目線でも見てしまったんじゃないかな。

そろそろ公開終了しているところのほうが多いのですが、映画をご覧になった方も、観ていらっしゃらない方も、是非原作をお読みいただければと思う物語です。(ええ、基本的には本屋ですから、本を宣伝させていただきます! 笑)

現在発売されている『orange』は
コミック版1~5巻(完結) 双葉社 アクションコミックス(各620円+税)
ジュニア文庫版1、2巻(全3巻予定) 双葉社(各700円+税)
ノベライズ版 双葉社 双葉文庫 (556円+税)
です。


以前、当ブログでご紹介させていただいた『orange』記事は → コチラ
(実は集英社作品だった頃に作成した記事なので、いろいろ申し訳ありません。)


・・・次観る映画は・・・うーん・・・・「暗殺教室」? ^^;

(M)
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# by 75bs | 2016-01-10 17:02 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

水木しげる氏追悼フェア

近年、昭和を代表する著名な方々の訃報が相次いでいるような気がします。
そして昨年一番衝撃を受けた知らせは、この方だったように思います。

目に見えないこと、異形なものの存在を信じるようになったのは、幼いころに見たゲゲゲの鬼太郎のおかげかもしれません。
生きる、ということを考える根底にあるのも水木先生の様々な著書からかもしれません。

もうこの世にいらっしゃらないことが、実は今でも信じられません。
なんとなく、なんとなくなんですが、亡くなることなんてないと思っていたのかも。

「ボクが死ぬわけないじゃないかぁ~ ははは」と、笑いとばして今日も作品を創りだしていらっしゃる気すらします。

ですが、残念ながらもう新しい作品や、先生のお話は見聞きできないのですね。
悲しいことです。
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敬意を表し、ご冥福を祈りつつ
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作品を後世に伝えるお手伝いを、現在微力ながらさせていただいてます。
(入口すぎレジ前にてフェア開催中。)

(M)
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# by 75bs | 2016-01-07 12:11 | フェア情報 | Trackback | Comments(0)
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『妖怪ウォッチコマさん~ハナビとキセキの時間~』
柴本 翔・漫画 レベルファイブ・原作/監修 小学館 ビッグコミックススペシャルヒバナ 790円+税
治らない病気をかかえるハナビさんのもとに突然現れた、白くて小さな妖怪・コマさん。
ハナビさんの家に住まわせてもらうかわりに頼み事を聞いてあげることになったコマさん、人間の姿になって街に飛び出したものの・・・?
妖怪ウォッチの人気キャラ・コマさんのちょっと苦くて泣けちゃう物語――!!
[コミック裏表紙・作品紹介より]

今子供たちに人気のあるゲームの一つでテレビアニメにもなっている「妖怪ウォッチ」

その中のキャラクターの一つ、コマさん(狛犬をモチーフにしたと思われる妖怪)を主役にちょっぴり大人向けに描かれた物語が、ビッグコミックスピリッツの増刊号として毎月発売されている「ヒバナ」で連載されていました。
実際の妖怪ウォッチの詳細を知らなくても(本屋で働いているおかげで作品は知っていますが、細かい内容は把握していない私。^^;) 違和感なく読めます。

妖怪って居ると思いますか?
私は居るんじゃないかなと思ってます。

普段は人目に付くこともない妖怪を通じてのちょっぴり哀しいけど優しい人間模様の物語です。

試し読みは → コチラ

2016年も幕を開けましたね。どんな本がこの世に出てくるでしょうか? 楽しみです。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

(M)
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# by 75bs | 2016-01-04 12:30 | 【おすすめ/コミック】 | Trackback | Comments(0)
『英雄の書 In bocca al lupo! 』
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黒川伊保子・著 ポプラ新書 ポプラ社 1000円+税
脳は、失敗しなければ成功できない。脳は、孤高でなければ特別になれない。脳科学が解明した「人生を切り開く方法。」

<もくじ>

第1章 失敗の章
「頭がいい」とはどんな脳?
脳を進化させるための3つの掟
「失敗」したものだけが、「反射神経」を超えられる etc.

第2章 孤高の章
英雄脳はハイブリッド
紳士がダンスを、武士が書を嗜んだ理由
自分思いの人は、自分を失う etc.

第3章 自尊心の章
自尊心は、脳の羅針盤である
ゆるせないことを見つけよう
世間を下に見なさい etc.

第4章 使命感の章
「夢」を語ってはいけない
嫌われることを、怖れない
ミラーニューロン効果を狙え etc.

第5章 はなむけの章
旅の衣を整えよ
圧倒的に上質の異質になれ etc.
[出版社HP作品紹介より]

新書版の本って、なんだか難しいことが書いてあるようで気後れする方もいらっしゃるかもしれません。
こちらの本もタイトルでパッと惹かれても、なんだか仰々しく感じてしまうかもしれませんが、それが全然。とっても読みやすいんです。人工知能研究者である作者さまが読み手に向かって、脳科学の本質から自信をもって成功への道を歩んでいくためにはどうやって生きていくといいのかを、言葉を噛み砕いてわかりやすく語りかけてくださっています。

基本的には、これから人生を歩み出し、いつか大人になって人を導いていく立場となる若いかた向けの本なのかもしれませんが、現在人の上に立つ立場の方々にも、効率のいい、より円満な人間関係を築き上げながら人を育てるためのバイブルにもなる一冊だと思います。

In bocca al lupo!(イン・ボッカ アル・ルポ)とは、イタリア語で「狼の口の中へ」という意味だそうです。それがどういうことなのかは・・・是非本文をお読みください! ^^

 (M)
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# by 75bs | 2015-12-29 12:48 | 【おすすめ/小説等】 | Trackback | Comments(0)

平日午前中勤務のMです。     おすすめ本・『晴読雨読』   フェア情報などをお届けしています。


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